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暁に棲む  作者: 水街 つみき
37/45

24.2

それにしても、いつから気づいていたのか。

私の無理に。

口調がおかしいと言っていた。私でさえ、いや、自分だから気付かないのかも知れないが、呼び方の統一性のなさまで分かっていた。


そこまで細かく気づけるということは、もしかして最初から気づいていたのではないか。


だとすると、恥ずかしすぎる。


「いつから。

いつから、気づいていたの?私の口調が普段通りでないって」


どきどきしながは、聞く。

すると、彼は困ったように笑いながら

「いやー、それは黙っておきますよ」


と言った。

ということは、私の体裁の悪い結果だということ。つまり、初めの方から気づいていたのだろう。


かあっと顔に熱を感じた。

威厳を出そうと頑張ったのに、これでは威厳も何もない。むしろ、下がっている。

着物の裾をぎゅっと握りしめた。


「まあ、あまり気にしないでください。誰でもよくあることです。」

彼が、とりなして言う。

誰でも、とは。誰でもこんなことあるのか。


「誰でも、あるの?」


「はい。一緒に住んでた子どもたちなんですけど、守谷、えっと、懇意にしてる大人が初めて来た時、行儀いいのなんのって。

一番、面白かったのが

「わたくしは、北の生まれのものである。そちはどこの生まれじゃ。くるしゅうない、近うよれ。」

って言った奴がいて。

どこで覚えてきたのか、最上級の敬語だと思ったんでしょうが、お前いくつだよって。」


慰められてると思ったが、もしかしてこれは。

「いくつなの?」

「4歳」


また、カアっと熱が走った。

「4歳と一緒にしないでっっ!!」


さっきからずっと、からかわれている。

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