表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暁に棲む  作者: 水街 つみき
24/45

18

「ははは。面白い。安心しろ、王に告げたりはしない。そなたが無実と言うのなら私はそれを信じよう。」


高らかに告げると、男は表情を明るくした。

罪が無くなる訳ではない。ただ、言い分を信じると言ったまでだ。

囚われの結果に何も変わりはないのだが、彼は本当に、ただ信じて欲しかっただけのようだ。


なるほど、その気持ちは少しわかる。

たとえ、状況が変わらなかったとしても、自分の気持ちを知っててくれる者がいるのでは大きく違う。

そこに信頼が伴えばそれは、味方とも呼ぶのだろう。


私は、この城、いや、この部屋に囚われている。それは変わることのない事実だ。しかし、おふさのように自身の理解者が側にいるだけで、安心できる。


人間とは結果に生きているのではなく、過程に生きているのだと、つくづく思う。


では、彼の安心材料は、私ということか。


これから、彼は強まる不安の中を生きなければならない。ならば、私がその不安を少しでも和らげられたら、彼はもっと喜ぶのではないか。


ただ、奪うことしか出来ないと思っていたが、私にもできることがありそうだ。


おふさの受け売りだが、同じ時を過ごすなら、少しでも楽しんで欲しい。

楽しんでもらえることが出来たなら、私の存在意義もあるのではないか。そうすれば、私も 楽しい と感じられるのではないか。


時間は長い。その目標が出来た。

ー 1秒でも彼に長く楽しんでもらう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ