第一話
ちなみに作者に文章力などと言うものはありません。駄文すぎて目を抉り出したくなっても作者は責任を負いかねます。予めご了承ください。
それでは、少しの狂気と夢の世界をお楽しみください。
ふがしは生まれて初めてのオフ会に心を踊らせていた。
仲良くしていたフォロワー達と初めてリアルで会えるのだ。これを楽しみにしない人など居るまい。
「えーっと、……此処、で、あってるかな…?」
方向音痴のふがしは「駅から徒歩5分」と記載されている会場に実に6度の迷子を経て約一時間程かけて漸く辿り着いた。
「あ、あのっ…!Twiterのオフ会ってここで合ってますか……?」
会場に入り最初に会った人に話しかけた。
「はい!あってますよ。えっと…」
「あ、僕ふがしです!」
「あっ!ふがしちゃん!?私は寝娘だよっ!会えて嬉しい♪」
彼女はにこやかに返してくれた。
「寝娘ちゃん!?わぁぁ!いつも仲良くしてくれてありがとー!!」
それから二人で暫く話し込み、席に着いた。
会場は大人数で予約の取れる飲食店で、会場はパーティールームを貸し切って行われていた。
自称『人より少しだけ少食な』ふがしは料理を食べれない事を事前に言っておいたので飲み物だけで済ませていた。
皆でわいわいがやがやと各自話し相手を見つけ話したり寛いでいる中、ふと誰とも話さずに独り佇んで居る少女を見つけた。
(あれ、あの子……話し相手居ないのかな…?)
話しかけようと少女の元へ足を踏み出した瞬間、
ガシャァアンッ!!
大きな音がして全員の視線が集まる。
其処にはオフ会参加者と思われる男性が倒れていた。
「だ、大丈夫ですか…!?」
数人が駆け寄る。1人が抱き起こそうとしたが、男性は吐血し息も絶え絶えに成っている。
ゼヒュー、ゼヒュー、ゼヒュー、
苦しそうな息遣いが響き渡り次第に何の騒ぎかと野次馬も集まってくる。
「うぐぅっ……!!」
一際大きな呻き声を挙げたかと思うと、男性は其れきり動かなく成った。
「キャァァ!」
女性の悲鳴が轟く。
振り返ると今度は悲鳴が聞こえた近くで人が倒れている。
そのうち、
「キャァァアア!!」
「うぐっ、」
バタンッ!!
ガシャンッ!!
次々と人が倒れていく。一体何が起こっているんだ。
暫くして人が倒れる連鎖が止んだ。
其の場に残っていた人は、ふがしを含め5人。
其の全員が10代~20代と思われる人物で、男性2人女性3人。
誰からともなく自然と一処に集まってくる。5人は身を寄せ合っていた。
「……なんだか、折角オフ会だったのに面倒臭い事になっちゃったね。」
沈黙を破ったのはふがしだった。
「こ、此の人達って、……し、死ん、じゃった、…の、……?」
如何にもコミュ障っぽい男性が震えながら言う。
「ばっ、馬鹿っ!まだそうと決まった訳じゃねぇだろ!何、言ってんだ!!」
気の強そうなもう一人の男性が責め立てるかの様に怒鳴り付けた。
「ちょっと!今は私達で争ってる場合じゃないでしょう!?
……一緒に来てた子が倒れたとき、私脈を測ったんだけど…その、………止まっていたわ。」
…5人は再び、静寂に包まれた。
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