異世界 アイガスーア
書き溜めがないので、亀更新
説明回で、会話文多めで読みにくいかも、自分で読んだら少し読みにくかった……致命的ですね
ボクは考えていなかった。
勇者達から運命を守るということは、親友達と敵対するということなのだと。
そして、そもそも運命とは何なのかを……
◆
「やぁ待っていたよ、少年」
「あら、思っていたより幼い坊やね」
扉の先に居たのは、青色の髪の優男と金色の髪の美女だった。
「……こ…こん、にち…ゎ」
挨拶の歯切れが悪いのは、単に人見知りだからである。人見知りでなくとも、いきなり見知らぬ歳上の美男美女に話しかけられたら、誰だってこうなるだろう。
男の方は、雑誌のモデルにいそうなレベルの美形であるから、まだ問題なく話せる方だろう。
しかし美女は、その程度のレベルでは比べ物にならない……そもそも比べられる次元ですらなかった。人間離れした美しさ。
外見だけでも十分に萎縮してしまうのだけど、それ以上にその美女が出している妖艶な雰囲気にまるで存在が溶けてしまいそうになる。
それに加えて、人と挨拶を交わすのが久しぶり過ぎたのだ。自分がする挨拶が正しいモノなのか考えがまとまらず判断しきれなかった。
「さっきの……声」
「ん?」
何とか空気に呑まれまいと質問をしようとしたが、声が最後まで出なかった。
「声の……人です、か?」
学校の教師とすら会話していなかったので、歳上にどういう言葉を使うべきなのか、途切れ途切れ思い出しながら喋った結果だ。
目の前の優男が運命を守って欲しいと頼んできた声の主なのかが気になった。
「いいや、違うよ。僕は君の言う声の遣いのようなモノだね。名前はレイ=サザナミ」
「あたしはクインよ。よろしくね坊や」
青髪の優男がレイ=サザナミで、金髪の美女がクインというらしい。
「雨傘……海、です」
「ああ、君の名前は既に聞いているよ。それと自分の魂の状態を理解していない時に名を名乗ろうとしない方がいい。
今の君は既に、用意された体に収まっている状態だから問題ないけど、もし今後さっきのように魂だけの状態になることがあれば無闇に名乗ろうとしないことを勧めるよ。
魂は前世、現世、来世そのどれもに共通するモノであるが故に固定された名前を名乗ることができないようになっているんだ。無理に名乗ろうとすれば記憶どころか魂そのものが消える事になるからね」
魂そのものが消える。それはどんなに恐ろしいことなのか正直分からないけど。記憶が消えることより酷いのは分かった。
それよりも、他に大事なことを言っていたのをボクは聞き逃していなかった。
「用意……された、体?」
「その説明もまだだったね。実際に確認しながら説明した方が早いかな……テーク<鏡>。
はい、冷たいから気をつけてね」
そう言って、手品のように突然現れた鏡をレイさんはボクに渡してきた。そして受け取った鏡は氷のように冷たかった。
鏡を渡すということは自分の事を見ろ、ということなのだろう。
「申し訳ないことに君の魂を呼び寄せることはできたけど、体ごと呼ぶことはできなかったんだ。君の体は事故で重傷を負っていたからね、君の世界で本来あるべき治療を受けるしかなかった。そうしないと運命を変えることになってしまうから。だから、こちらで用意した体で異世界に行ってもらうことになるけど。元の君の体格と全く同じ体だから、違和感はないと思うよ」
確かに体の感覚は、違和感が全くなかった。顔の形も同じだった。しかし、その鏡に写る自分の姿に違和感がないと言えるほど鈍感な訳ではない。
何故なら、髪の色が青かったから……正確に言えば青い髪に金色のメッシュが入っている。元の黒い髪は全くと言っていいほど面影を残していなかったのだ。
違和感ばりばりじゃないか……。
「さてと、カイ君。僕達はね。君にこれからどうして欲しいのかを具体的に説明するように言われているからね。早速で悪いんだけど、話を始めてもいいかな?」
「あ……はい」
本当にいきなりだけど、ボクとしてもそれは助かった。
このまま会話を続けるよりも一方的に説明を受けていた方がスムーズに話が進むし、何より気が楽だからだ。
「僕達が君にお願いしたいのは、 地球から召喚された勇者と魔王、そして転生者から運命を守ること。これはもう聞いてると思うけど、一応確認として言うよ。
勇者や魔王そして転生者は強大な力を持っているんだ。彼らは物語の主人公であり、他者との戦いで最終的に勝つという運命にあるからね……いや、ちょっと違うかな。例え運命で負けると決まっていても、その運命を変えて勝ってしまうんだ。
……一度に喋り過ぎたかな、何か質問があれば直ぐに聞いてね」
レイさんの説明は一点を除いて何となく理解出来た。ゲームなど創作の物語の中でも滅びの運命を変えて世界を救うなんて話はごまんとある。つまりはそういう感じの事なんだろう。
しかし、あの声の時も疑問に思ったことが一つ。
「あの……転生者って、何ですか?」
「ああ、ごめんね。知っている体で話してしまってたよ。確かに転生者は一般的に広く知られていないカテゴリーだったね」
「簡単に言っちゃえば、前世の記憶を持ったまま生まれた者のことよ」
「あのクインさん……いきなり僕の台詞取らないで、くれませんか」
「あら、お前が力であたしが知識って役割だった筈よね?」
「確かにそうですが……いえ、すみません」
二人の会話の意味がよく分からなかった。
そして二人の関係もよく分からないけど、良好という訳ではなさそうだ。力関係で言えばクインさんの方が上なのは見れば分かった。
(まぁボクには関係ないことだろう)
「じゃ、あたしが説明してくわよ」
返事をした方がいいのだろうか、そう考えているうちにクインさんは話始めてしまった。
「あたし達が危険視してる転生者っていうのは、地球で生きていた記憶を持ってるヤツらのことよ。元々あたし達の世界になかったモノを持ち出してくるの。料理ならまだ問題はないけど、電子機器なんて作られたりでもしたら、物語は滅茶苦茶ね」
曰く、今まで魔法で行っていたことを電子機器などで行うようになれば、魔法は使われる頻度が少なくなり衰退していくとのことだ。
魔王が爆弾で城ごと爆破されて終わり、なんてもはや物語にすらならないだろう。
「つまり、転生者は生まれてからずっとあたし達の世界にいる分、勇者や魔王よりも、そういったモノを作り出せる時間が多いの。だから、転生者が一番運命に影響を与えかねないのよね。しかも転生者は生まれ変わる前に神と自称する質が悪いヤツにバカみたいな能力を渡されてから生まれるヤツもいるし、ほんと面倒。まぁ力で言えば、あたしの敵じゃないんだけど」
つまり、それはクインさんが戦えば転生者とかいうのに勝てるのだろう。それをしないのは、この問題は戦って勝ったとしても解決できる訳ではないことを示している。
「ここまで言ったけど、それはあくまで一部の転生者の話に過ぎないわ」
「……い、一部?」
それは、まるで転生者というのが何人もいるかのような言い草だった。
「転生者って面倒なことに何人もいるのよね。成人した姿で産まれるヤツもいるし、中には人間じやなくて魔物に転生するヤツもいるの。ま、そいつらは電子機器とか無駄な発明を出来ないから可愛いもんだけど。
一番厄介なのは、やっぱ最初に言った種類の転生者ね」
事実、転生者というのは一人だけではないと言う。
「さて、転生者についてはこれで良いわね?」
「は……はい」
「じゃ、本筋に戻るわよ。
坊やには、勇者や魔王や転生者が運命を変えそうになったら会話で説得して止めるか、力をもって止めるかして、最終的に勇者と魔王を元の世界に帰す。それがあたし達のして欲しいことね」
勇者と魔王を元の世界ーー地球に戻す。それは、蓮と悠斗を地球に戻すということで納得できる。
しかし、転生者はどうするのだろう。
「転生者は、あちらの世界で生まれちゃってるから、君にとっての元の世界に送っちゃうと別の問題ができちゃうのよね。最終的に死んでもらうのが一番ね」
「し、死んで……もらうって」
「あぁ、勘違いしちゃ駄目よ。あたしは別に殺せって言ってる訳じゃないのよ。何事もなく寿命で死んでもらうって意味。運命に組み込まれた存在を殺しちゃったら本末顛倒だもの」
安堵するボクを尻目にクインさんは話を続ける。
「あぁ、それと一番大切なことを言い忘れてたわ」
「大切な……こと」
「そうよ。大切なこと。じゃあ、一つ問題を出しましょうか。
運命を変える強大な力を持つ主人公達に対抗するには、どうしたらいいでしょう?」
「え、あ……同じくらいの力を……えぇと……」
「ふふ……あと少しって所ね。答えは簡単よ。
目には目を毒には毒を、運命を変える力には運命を変える力で対抗すればいいの」
そこでクインさんは一息ついて、こう続けた。
「坊やには主人公になって貰うわ」
そこで話に一区切りがついた。
最初の方でレイさんとクインさんが話していた力と知識の担当がうんたらかんたら、というのは異世界に行く前に必要な師事のことだったらしい。
何も知らないまま、いきなり異世界に放り出すのは効率が悪いかららしい。
効率が悪いどころか、何も出来ないで終わる自信がボクにはあった。
「さて、僕は力の担当。つまり戦うための力、動き方や魔法について教える事になってるんだ。
勇者やら魔王は召喚時にそういった力は勿論、知識まで自動的かつ瞬間的に得られるらしいんだけど。僕たちにそういったことを君にしてやれないから、一つ一つ教えて行く事になっちゃうんだ。
まぁ修行して、身につけた方が主人公っぽいでしょ?」
まるで言い訳がましい物言いだったけど、文句は無かった。
あるのは心配。
こんな自分が主人公になれるのだろうか。自分なんかが、のうのうと主人公になんてなっていいのだろうか。
そんな心配をよそに話は進む。
「魔法を教える前に必要なことがあるんだけど、何か分かるかな?」
「適性を調べる、とか……です、か?」
「あぁ……そうだね。普通ならそれもあるけれど。もっと根本的なことだよ。まぁ僕たちと会話できてるから、気づけないのも仕方がないかな」
「会話……言葉?」
「そう、言葉だよ。より詳しく言えば言語だね。これまた勇者とかは自動翻訳で言葉が通じちゃうんだけどね」
言語が通じなければ人との会話すらままならないだろう。
そもそも通じていてもこの体たらくなのだから。
「まぁ言語を教えるのは僕じゃなくて、知識担当である彼女だからね。
僕の師事は彼女の師事の後になるかな」
「言語を教える前に坊やを送る世界について説明するのが先ね」
会話に割り込んできたクインさんに、レイさんはやれやれという感じで後ろに下がった。
「坊やが行く世界の名前はアイガスーア。文明レベルは決して低くはないわ。科学レベルは坊やの居た世界より遥かに劣っているものの魔導学はアイガスーアの方が遥かに優れているからよ。
魔導学って言うのは、簡単に言えば電気とかのエネルギーの代わりに魔力を使う機械のような物ね」
科学の代わりに魔法が発達した、ゲームでよくあるファンタジー世界ということだろう。
「一番多い高位知能生物は貴方の世界と同じ人間ね。次いで獣人、魔人。昔はハイヒューマンなんかもいたんだけどね」
悠斗ほど漫画などのファンタジー知識がある訳ではないボクでも獣人や魔人やエルフという存在はイメージできた。
エルフは耳が尖っていて美人が多いというイメージだったので、いないと聞くと少し残念に思う。
しかしよくよく考えてみると悠斗や蓮の取り巻きを含めボクの周りに居た人は皆んな美形だったのでエルフを見ても耳が尖っているな……くらいの感想しか抱かない気がした。
……よく見てみるとクインさんの耳は尖っているようだった。
「うふふ。もっと近くで見ても良いのよ?」
クインさんは、耳を見ていた事に気づいたようで愉快そうに笑いながら言ってきた。
その時のクインさんの表情をボクは知っている。
悪戯を企んでいる時の実の姉が同じ表情をしていたからだ。
だから、これは下手な反応しない方が良いだろう。
「あの……クインさんは、エルフですか?」
「んー……違うわよ」
クインさんは、少し残念そうな顔をすると表情を直ぐに変えボクの耳元に口を近づけ、艶かしい声で囁いた。
「あたしは|魔人<マグス>なの」
耳はくすぐったくなり、そして鼻には甘くとろけるような香りが広り、心が少し高揚し始める
第三の脚は今にも覚醒しようとしていたが、クインさんの言葉の内容的にはエロ要素がなかった事により男のプライドが歯止めをかけた。
何にも無いのに発情するとか、そんな盛った犬みたいな真似はしない。
十全なエロとは探究なのだから自分から求めていくものだ、迫ってきたものには屈しない。
と言うのは、ボクの親友である悠斗の言葉だ。
案外、深い言葉なのかもしれない……。
ただ、それを言った悠斗は混浴の温泉に入ろうとせず、わざわざ男湯ゾーンから覗きをしていたのだ。当たり前のことだったが老若男女誰もが入れるところだったので水着着用の温泉だったのだけど、それを知らずに覗いた悠斗は涙を流しながら「ババァのビキニとジジィのブーメランパンツとか、誰得だよ……」と嘆いていたのは記憶に残っている。
「クイン。ストップだ。そこまでだよ」
「うふふ。ちょっとした遊びよ」
「レインにはまだ早い。どうしてもやるのなら僕にやりたまえ」
理性を保つ為に下らないことを考えていたボクを庇うようにレイさんが間に割って入ってきた。
しかし、レイさんのどことなく、ワクワクと期待している風な姿は、女子からの罵倒を待っている時の悠斗と重なって見えた。
レイさんに対して最初に抱いていたイメージは完全に崩れ去っていった。
そんなレイさんを無視してクインさんは話を進める。
「獣人と魔人の中にも細かく分ければ色々な種族があるわ。人間も正確に言えば獣人の一種なのよねぇ。まぁ数が圧倒的に多いから人間という独立した種族として扱われているの」
人間も人獣の一種というのは、人間は猿的なものから進化したという説があるから何と無く理解できる。
つまり、獣人とは進化の程度が最も高い霊長類の過程にまで至り、言葉を話す事まで出来るような知能を持つ動物の事を指すのだろうか。
「人間と獣人は共存している国もあれば、差別している国もあるわ。でも魔人は獣人と共存している事はあれど人間と共存している国は無いのよね。昔色々あってね」
ゲームなどでも魔人は敵として現れる事が多い。
多分、それと同じで仲が悪いのだろう。
「まぁ今は、種族についての説明はこのくらいにするわね。取り敢えず今のが基本よ。詳しくは後で、ね。
次は国や勢力について説明してから言語を教えようかしら」
言語の前に世界情勢を説明する、というのはきっと、ボクが活動しなくてはいけない範囲が広いということだろう。
勇者が召喚される国全土だけでなく、周辺諸国を含めた……いや、大陸全土に及ぶのだろう。
ゲームなどでは2、3国だけが舞台というのが多いが地球の国の数を考えると、たったそれだけのスケールで運命がどうこうという話になるとは思えない。
「そうね……まずは、四大陸連合についてかしら」
規模が違った。
大陸全土と予想したけど、それは一つの大陸の全土ということだ。
一つの大陸であったとしても、地球で言えばユーラシアや小さくてもオーストラリア程の大きさがあるのだ。そして地球の大陸の数は南極を抜いても五つある。
四大陸連合というのが何かはまだ知らないけど、地球で言えば、もはやほぼ世界全体と言っても構わないレベルのスケールだ。
それは、つまりボクの活動範囲は星全体に及ぶと言っても差し支えがない広さだった。
「アイガスーアには六つの大陸があって、四大陸連合は名前の通り六つの内、四つの大陸に属している国々の連合よ。
連合に所属している国は共通通貨が使用できたり、公用語を北の大陸にある大国エルフェス発祥のエルフェス語で統一してるわ」
簡単に言ってしまえば地球でいうEUのようなモノだろうか。
その規模は比べ物にならない程の大きさだけど。
ファンタジーの世界なので、帝国が世界征服しようとする悪だったりとか、そんな殺伐なのを想像していた。
別に情勢やら何やらの専門的な知識なんてないから、完全な素人目の意見なのだけど、殺伐としているどころか下手したら地球よりも平和なのではないだろうか。
「ただ勘違いしちゃいけないのは、四つの大陸に属している全ての国が加盟してる訳じゃないってことね。
それでもアイガスーア全体の約四割の国が加盟しているの。魔人の国を除いたら世界の半分以上の国が属しているわ。
つまり世界のほとんどがエルフェス語で会話できるってことよ。
そして四大陸同盟を敵に回すってことは世界を敵に回すことと同義なの」
そんな組織に喧嘩を売るつもりなんてないし、そんな理由もつくらないだろう。
理由ができたとしても、ボクには世界に喧嘩を売るなんて勇気はない。
「じゃ、四大陸同盟の詳しい話は後にして、次の話に進むわ。
実は勇者が召喚される国は、この四大陸同盟に所属していない国なのよね。
名前はサフィーリア王国。アイガスーア一番の大国で、王国と言う名前ではあるものの実際は合衆国ね。首都サフィーリアにいる王が一番の権力を持つものの広大な国土全てを扱いきれないから土地を多く分けてそれぞれに小さな王を置いてるらしいわ」
地方分権というモノだろうか。
勉強熱心という訳ではないので、なんとなく聞いたことのある単語を当てはめてみるが正しいのかは分からなかった。
そもそも合衆国が何かも、ちゃんと理解していないのだ。県の代わりに州があるくらいの認識で、しかも県と州の違いもよく分かっていない。
考えたところで、分からないのは変わらないのだけど……。
「そのサフィーリア王国が魔人の住む大陸に一番近いってこともあって、たびたび勇者を召喚するのよね。
たびたびって言っても数百年に一回くらいだけど」
勇者が召喚されるのは蓮が初めてという訳ではないようだ。
確かに、運命を変える力が云々という話は前例があったから分かっていたのだろう。
「ってことで、坊やに覚えてもらう言語は三つよ」
「……三つ?」
今の話では、国際公用語であるエルフェス語というのとサフィーリア王国で使われている言語の二つしか思い当たらないかった。
「そ、三つよ。エルフェス語とサフィーリア語、そして魔人語の三つ」
盲点だった。と言うより、つくづくゲームなどの創作の世界と違うのだと感じさせる。
創作の世界では魔人も人間の言葉を話では会話しているが、現実的に考えれば、そんな都合のいい話はないだろう。
交渉とかをする為の通訳とかなら数人は居てもおかしくないが全員が人間の言葉を話せるというのは違和感がある。
悠斗が魔王として呼ばれるのだから、必然的に魔人とも会話するだろう。だから、魔人の言葉を覚える必要があるのだろう。
「じゃ、早速だけど。始めましょうか」
三つの言語を覚えるという大変なことを終えるまでに、時間の分からないこの場所で、一体どれだけの時が過ぎ去ったのだろうか……
キャラ解説
『レイ=サザナミ』
青い髪の優男。
昔書こうとしていた小説のキャラを主人公の師匠として転用。
プロローグが終われば、本編では名前だけしか登場しない予定。
この人も色々と痛い設定があるが、それは本編では追い追いと
『クイン』
金髪の美女の容姿をした魔人。
とんでもなく強いけど、レイ=サザナミと同じでプロローグ後は、本編では名前だけしか登場しない。
次回は戦う力や魔法についての説明回。
それが終わればプロローグ終了。