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第1話:半端者

気長に読んでください

俺は奥田白(オクダハク)


中学三年生で身長は165センチ


運動神経はまあまあで成績は中の上…なのだがある悩みがある


「高校受験か…」


今は誰もが通る試練の前に少し暗くなる



家で家族とは今時珍しく仲が良い…だが問題があるとすれば経済状態…つまりお金だった


俺の家にはお金がないのであまりお金がかかる高校には入れない


そのため俺は自分は大人になったらどうなるかというのは小学生からなんとなく見えていた




プロ野球選手を始め様々な分野で成功している人達は経済状態はいい(俺の想像かもしれないが)




そんな悩みを抱える俺だがある秘密があった


……それは


「またため息かい?」


この帰り道を通るといつも通り話しかけられる…周りを見回し声の方を見ると血まみれの老人が立っている


「別に話しかけてもいいけど誰か人に見られたら俺は変な人に見られるって事忘れるなよ」


「いいじゃないか、別に誰もいないさ。」


なぜ血まみれの老人に誰も気づかないかと言うと老人はもう死んでいるからだ…


俺の秘密は幽霊が見える事…だけならいいがまだ続きがある


幽霊の声が聞こえ話す事が出来る


そしてこちらからは無理だが幽霊側からこちらに触れられる


今時こんな能力は稀だし誰も信じてくれる人はいない。


他人に言ってもバカにされるかいじめられる対象になるだけだ


せめて何か役立てようと思ったがあちらは俺の事情にお構いなしに邪魔しどんな目にあっても無視して関係なしに接するのでタチが悪い



「悪いけど宿題があるんだ。またにしてくれ」


「別にいいが最近公園にまた新入りが来たんだ。挨拶してやれ」


「また新しいのが…」


最近通り魔による事件がありそのため死者が続出している


犯人は未だに不明で警察では捜索中


殺され幽霊になった者達に聞いてみたが顔さえわからなかったらしい


「殺されたのは子供だったよ、まだ小さいのに。可哀想に」


そう言って老人はどこかに消える


「………」


俺には何も出来ない、普通殺人等の事件や不幸な事故は日常茶飯事だ


これは子供の頃から続いてて死んだ奴等(幽霊)から聞いて被害者になったそいつらの事を悼んだり話しを聞いたりする事しか俺には出来なかった


未だにそれは続いて俺は死んだ奴等を誰一人として救った事はない


…けれど俺にはそれ以上の事は出来ない


まして死者を救うなんて事は……


そんな事を考えながら俺は家に帰った

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