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私はリコリス

歌詞のつもりで書きました(でも曲はぜんぜんできなかった)


立ち続けていよう。足元を砂風が行く。

きっと私はそよ風と互角程度、

けれど心を冷たい水で洗い、

しっかりとした神経の足で立つ。


夢の中で筋肉を弛緩させようとは思わない。

しかしまわりには奇妙な形の墓標ばかり

現実を歩けば、感じるのは砂利道

機械のスムーズさにあこがれる。


けれど私は優しい光を心にともそうと思う。

きれいな夢を誇りにして、

少しでも、この世に甘い味を。

私はリコリス、この時間の中で。


ささやかな幸せはオセロのようにひっくり返りやすい

私はそのことを、忘れようと、あきらめようとした。

しかし涙は叫ぶのだ「悲しい!」

そして私は幸せの定常を夢見るのだが、


悪夢の鎌は芽を刈り取る。私の期待は何度死んだ。

さあ諦念をつかもうか、と風は幻聴を運ぶ。

しかし私は決めたのだ「立ち続けていよう」

神経のささくれが増えていく、足元に感じる寒気、でも、


私はリコリス、確固とした青空の下にいたい。

せめて、少しでも安らぎを、と願った。私に何が出来るだろう。

でも言えることは、優しい光が「あった」ということ。

だったら草の種はいつかまた芽吹く。


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