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もし私が世界を描けるのなら

一部と二部に分かれています



世界中、大地の上が一年間凍結したら……

マッチ棒の群れのようなビル群も

人々が頭の上の方に思い描くさまざまな不気味な空想も、

コールタールにも似たもろもろの廃棄物も

全部氷漬けになったら……


そのとき世界のあれこれに色を塗りたくることができたら

今とは違う色にしてみせるよ

鈍色に包まれ回転している世界に気づかない人々が

一生かかってやっと網膜に映し出せるくらい

淡くて鮮やかな色に


凍結したつり橋の上を歩いていこう

凍結した川の上に私は居る

凍結した山の中に私は居て

思い出した嫌いな物に水彩絵の具で斜線を引いた

思い描く、私の思うがままに

十回は見捨てられた物に色を塗ろう

私は一人で

しかしそのことを全然気にとめなかった

狂ったように、静かに、色を塗っていく

線の混乱は樹海のように

自然美とは異なった形で、加速してゆく

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