己は
会話文ばかりになってしまいました。
今回はいつもよりシリアスのはず...
最近、琴羽は謝ってばかり。
尻に敷かれたら終わりだぞ(笑)
「俺は、守大家の一人、神苑の子孫。」
琴羽は二匹の神獣に頭を垂れた。
―ソナタガシンエンノモノカ
―ナハ
(″名〟とは魂名のことなのか?それとも、この心名のことなのか?)
魂名とは、その名の通り魂の名である。
命と同等で、名を知られると己の命を渡したも同然となったしまう。
心名は、己の心の名で生まれ落ちたときに授けられる“名前”のことを指す。
どちらか分からない琴羽は首を傾げて青竜を見る。
青竜は静かに言った。
―オマエノ“名前”ハ、ナンダ
「...信塚 琴羽と申します。」
―デハ、琴羽
青竜は琴羽の前まで前足を出し、琴羽をその足で包み込んだ。
那津は琴羽が包み込まれるのをただ見ていた。
いつもの那津なら、声を荒げていただろう。
―ソナタニ、ワレノチカラヲサズケル
青竜が言葉を言い終えると同時に琴羽の姿が一瞬輝いた。
琴羽は青竜の力が自分に流れてくるのを感じ、震える。
「何故、俺に力を?」
―オマエガ神苑ノモノデアルカラ
「それだけで、ですか?」
―イズレワカル
青竜はそう言うと琴羽を解放した。
那津は琴羽をゆっくりと見る。
「...“神苑の者”って何?どういうことなの、琴羽?」
琴羽は顔に苦渋の色を浮かべた。
今まで那津に隠し事をしてきたのだ、ずっと幼い頃から。
「ごめん、那津。」
―...“那津”?
朱雀が琴羽の紡いだ名前に反応した。
―オマエガ“那津”カ?
「は、はい。」
那津は朱雀の反応と放たれる神々しい雰囲気に戸惑う。
―オマエハナニモシラヌノカ?
「はい。」
―イズレ、アヤツガオシエテクレルハズ
「“あやつ”とは、誰ですか?」
―ソレモノチニワカル...ノウ、琴羽
朱雀に同意を求められた琴羽だが、顔を背けた。
琴羽は那津にすまなさそうに顔を向ける。
「...那津ごめん、黙っていて。」
那津は琴羽の顔を見る。
琴羽は眼をふせてしまっていて、那津の顔が見えない。
「後で分かるのね?」
那津は琴羽の頬を手ではさむ。
驚いた琴羽の肩は跳ねた。
「あ、あぁ。」
「なら、いい。謝らなくていい。」
那津は琴羽に向かって微笑んだ。
「四神朱雀。」
―朱雀デヨイ
「私たちはどうなるのですか?」
―...サテナ、ソレバカシハソナタラシダイ
朱雀は笑うように言葉を紡ぐ。
青竜は前足で前方を指す。
―ナスベキコトヲナセ
―ワレラハチカラヲカス
そう言うと朱雀と青竜は光の粒となり消えた。
「で、どうなるのよ私たちは。今、どこに行くのよ?」
どうでしたでしょうか?
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