琴羽の恋心
やっと、恋愛出ました!!!
原作の想武伝とは全く異なりますが...
あ、悪しからず。
「はぁ。何で私と琴羽が儀式なんぞをやらなきゃならんのかね。そして琴羽、少しは反論しなさいよ。」
「那津、口調変わっているぞ。それに保尊さんの奇行は今に始まったことじゃないし、もう慣れだ慣れ。」
那津の父、保尊から儀式のやり方を聞いた後、那津と琴羽は剣道の練習着に着替え、剣道の道場へと移動した。
那津は長い髪を頭の上でひとつにくくっている。
琴羽といえば、傍からみれば男だ。
「...何度見ても、女装している琴羽と同一人物だと思えないな。」
「女装って言うな。...仕方ないだろ、これも修業のうち。将来、役者をするため。」
琴羽の家はとても厳しく、男の琴羽にも女形を演じさせる。
そう、琴羽は正真正銘男なのだ。
学校では、体育などの男女別行動以外は女性として過ごさせている。
「頑張れ、琴羽クン。」
「...はぁ。『クン』って何だよ。」
琴羽は那津に背を向けてから、少し口元を緩めた。
―那津のこの明るさがあったから、今の自分がある―
幼い頃を思い出して琴羽は那津を見た。
いつも変わらず、自分と傍にいてくれる那津。
(気づいたら、好きになったんだよな。ガキっぽいけど)
「さっさと、始めようか儀式とやらを。」
どうでしょうか?
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