キャラ紹介(探索者襲撃事件後)
キャラ紹介
探索者襲撃事件後のキャラ紹介です。
といってもそこまで説明事項は増えていないので、クロウ、シェルフ、みらいの三人に関しては軽い現状報告と新武器の説明。六華と幕間で引き取ったライラについての紹介となります。
クロウ
本作主人公。
N級騒乱から自宅にてフェンリルであるマーサ、ペットの猫であるルディ、シェルフと共に穏やかに推し活している。
N級騒乱が落ち着いたのでまったりリスナーに戻れると喜んでいたが、今回の一件でまた表に出てくる羽目になっていささかしょんぼりしている。
しかし、N級騒乱に引き続き探究者が何かしらちょっかいをかけてきたので補助装備を作成し、それをつけるようにした。
補助装備
名前はない。あくまでクロウが自らの戦闘の際に足りない部分を補うために作り出した物。
指ぬきグローブに甲の部分にミスリル制の鉄板がつけられており、その鉄板には七つの凹みがある。
その凹みにはクロウが生み出す専用の水晶がはめ込まれる。その水晶は様々な物があり、魔力不足を補う純粋な魔力玉。構築済みの魔法陣を閉じ込め、即座に発動させる魔法陣玉。純粋な属性に単純な思考能力を持たせたエレメンツを宿らせる玉と様々な物がある。
それらは一度使えば壊れてしまうが、再度生み出すことは容易なので、予備を作って空間収納へと入れており、戦闘後に補充したりもしている。
ちなみにエレメンツにとっては水晶は家に近い物であり、これに関しては放出時に壊れたとしても別の水晶に宿ったりもする。
桜乃みらい
N級騒乱後から無理なくダンジョン探索を続けてD級探索者となった。多少のイレギュラー程度ならばシェルフ達のおかげで解決できるだけの実力はあるので、クロウの出番はなくリスナー専門にできている。しかし、今回の一件で再度クロウの力を借りることになり、それを少し気にしている。
武器
クロウが依頼したB級探索者が使うレベルの魔銃。
装弾数は六発。耐久性も上がり、満タンの魔弾六発のフルバーストにも耐えれるだけの耐久性はある。
魔銃は使い手のイメージによってそれぞれ弾の状態が変わり、魔力を多く使えば広範囲もしくは高威力の魔弾を放て、鋭く早い弾丸をイメージすれば貫通力の高い細い弾丸が放てる。
そして追加機能として複数の属性カードを挿入する場所があり、それを差し込むことで魔弾に属性を付与することができる。それを使うことで多種多様な属性を扱うことができる。これによって特定の属性のみダメージが入るような魔物に対しても対処できるようになった。
シェルフ
N級騒乱後、のんびりみらい達と共に探索者として活動している。
基本的にマスターであるクロウの力を借りるようなことはしないが、それでも隙を見れば引っ張り出そうと画策しており、今回の一件で表に出せてほくほくしている。しかし、その出現もピノッキオとの戦闘時に分断されて不服な部分もある。
クロウとみらいの関係性に関してはライバーとリスナーという部分を程よく壊せないかと画策しているが、本人達にその気がないのでうまくはいっていない。それでも渋々ながらも表に出るようになったクロウに対して楽しんでいる部分もある。ある意味後方腕組み系か愉悦部かもしれない。
武器
風属性と親和性の高い長さが違う双剣。
素材は風属性の魔物の角とミスリルを使っており、とても軽く、しなやかでシェルフの素早い動きにも対応できる。
切れ味もよく、風を纏いやすいので遠距離攻撃もすさまじい切れ味を誇る。速さによる無数の斬撃、鋭い切れ味を両立しており、それぞれ違う長さを持ち替えて変則的な動きを繰り出して戦っている。
六華
ダンジョンで暮らしていた少女。
もともとはピノッキオが管理していた人間牧場にて産まれた子であり、そのうちの一人を探究者が引き取り、ピノッキオと共にいろいろと仕込んでから探索者達を襲撃させ、クロウへと接触させた。
探索者を襲撃させた理由はクロウの居場所が判明していないから。事件を起こせば必然的にやってくるだろうという軽い気持ちであり、たとえ来なかったとしても次の手を繰り出す予定だった。
クロウを父親だと思っているが、それは探究者によって植え付けられた記憶であり、本来の父親は別にいる。しかし、その父親も、母親に関しても六華の事を覚えていないので見つけることは難易度が高い。それでもクロウならばできなくもないが、それをやる理由が今のところないので特にやる気はない。
クロウと同じくダンジョン暮らしだったがゆえに、基礎魔力量はとてつもなく高い。そして様々な属性との親和性が高く、属性の扱いであればクロウに匹敵するレベル。
しかし、魔力の扱い方を学んではいないので力任せで雑なところが多々あり、それゆえに技術面が不足しており、そこが弱点となってクロウにうち負けていた。
事件の後、一通りの検査を終え、魔素欠乏症の治療をしつつ探索者専用の学校へと行くことが決まった。
ライラ
異世界に住んでいた少女。
とある異世界の辺境伯が酔った際にメイドに手を付け生まれた庶子であり、妊娠が発覚した際に正妻の怒りを買い辺境伯家から追い出された。
その後、他領に行くことができず、貧乏ながらもひっそりと辺境伯領の片隅の村で穏やかに暮らしていた。
しかし、ある時暮らしていた村で流行り病が発生、その結果母親が命を落とし、孤児となりそうだったのだが、その際に病の対処をしていた辺境伯が娘の存在に気が付いて自らの子であることから血を保存するために引き取った。
しかし、彼女が辺境伯の血を継いでいる事だけが重要であり、それ以外には興味がなかったようで基本的に放置されており、正妻と二人の子供である兄と姉、そして使用人達に体のいい奴隷のような扱いをされ続けていた。
それからしばらくの年月が経ち、貴族学校へと行く際、ライラも例外なく貴族学校へと通わされた。しかし、他の令嬢と違って自らの使用人をつけてもらうこともできず、先に入学していた兄と姉が流した『傲慢で独りよがり、そして被害者ぶっている』という(本来はもっと細かいが)嘘の噂のせいで自らの評価は学校内でも最低であり、孤独な学校生活を送っていた。
そんな中、一人の男子学生がライラに声をかけてきた。
その男子学生は嘘の噂を知りつつ、本人の事を一切知らないのでその噂が本当かどうかを確かめに来たようだった。
その男子学生に関してもライラは最初は警戒心を高めて接していたが、それでも穏やかに接してくれている男子学生に徐々に心を開いていった。
そんな中学年末のテスト前に事件が発生する。それは教員のところに保管されているテストの答案が数枚盗まれるという事件だ。その事件を調べ始めたところ、真っ先に容疑者として挙がったのがライラだった。
他者とのかかわりがほとんどないライラは常に自習をしており、成績が良かった。それを兄と姉は何度もテストの答案を盗むことで手に入れた点数だと告発した。そしてその話を聞いた王子が学生という身分でありながらも王族として調査を開始、噂なども相まってライラを犯人だと公の場で断罪した。
しかし、ライラ自身そんなことはしていない。それゆえに冤罪だと主張したが、しかしその発言も一蹴された。そして王子が証人がいると言って現れたのが悩欲していた男子学生だった。その男子学生はライラがテストの答案を盗んでいる事を知っていたという嘘の証言をした。そしてそのことを止めようと近づき、説得のために仲良くなったのだが一向に泊まる事はなかったと証言したのだ。
その証言にショックを受けたライラは茫然とした様子でその男子学生を見ており、その様子を兄の方が醜悪な笑みを浮かべてみていた。ここでライラはあの男子学生が兄によって仕向けられた罠だと気が付いた。
男子学生の証言、そして噂からライラが答案を盗んだと断定され、ライラは学校を退学、辺境伯へと送り返された。
そして辺境伯邸に帰ると怒りで顔をゆがめた父である辺境伯に殴られ、辺境伯の評判を落とした役立たずとし地下牢に監禁された。そこで絶望したライラは魔力が暴走。もともと闇属性との親和性が高かったがゆえに暴走した魔力がライラの絶望と結びつき、すべてを食らい、破壊する魔女のような姿となってしまった。その際にわずかな理性の中助けを求める声が世界からあふれ、ダンジョンへと流れ込んでみらいの元へと届き、幕間の中でのことにつながった。
みらいが保護者兼後援者として引き取り、彼女の家の炊事掃除などを行う家政婦として雇われることとなった。ライラはその仕事をしつつ現在の状況に慣れて一人暮らしできるようになってから今後どうするかを決めることとした。
現在は使い慣れていない家電などに戸惑いつつも楽しそうに暮らしている。




