銭湯ではしゃいじゃいけません
「―――アイラ様、アイラ様、おはようございます。お昼です。おはこんにちはアイラ様。」
「――――ん……?あ、ああ……おはよう……。」
昼まで寝たおかげなのか、いつもよりは頭が冴えている……そんな気がする。
それにしても、やはりあっちの世界との行き来はできなくなっているらしい。
それはもう間違いないのだろう。
「おはようございます。本日の予定はいかが致しますか?」
まだ完全に覚醒はしていないが、一応は目を覚ました俺にリネアは今日の予定を聞いてくる。
あるいは、予定の確認をしたいのではなく事務的な挨拶のようなものなのかもしれない。
「今日の予定は……特にないな……。ミオたちはどうしてる?」
予定を決めるにしても、ミオたちに何か希望があれば、それも考慮するべきだろう。
「ミオさんたちも、本日はゆっくりしていらっしゃるようですよ。自分のお部屋にいらっしゃいます。」
「そうか……じゃあ、ミオたちの意見も聞いてもいいかもしれないな。」
まだ寝起きのため、自分で考えるのが面倒だったというのは内緒だ。
「かしこまりました。」
リネアは文句も言わず承諾してくれる。
まずはベルに聞いてみよう。
おそらく、今一番元気が余っているのはベルだと思う。
そんな適当な理由から、ベルの部屋へ行くことにする。
――コンコン。
ノックをし、特に返事を待つこともなく部屋に入る。
ベルはベッドに寝転がり、端末で何かを見ていた。
それを見ているベルの目はキラキラと輝き、憧れの目といった感じだ。
「――ベル?おはよう。」
「――え?あ、アイラさん!?お、おはようございます!い、いつの間に!?」
ノックには気付いていなかったらしい。
だらしのない表情をしていたベルの顔は、驚きの表情へと変わる。
「……一応ノックはしたんだけどな……。」
「――す、すみません!気付かなくって……!」
ベルはあわあわとしている。
「……えっと……何を見てたんだ?」
「……あ、あのう……えっと……。」
言いにくいものなのだろうか?
「まぁ、無理に答えなくてもいいぞ……?」
「……え、えっと……お洋服です……。」
遠慮しているのか、照れくさいのか、とても小さな声で返答する。
「洋服か。」
「はい。色々なものがあって、綺麗で可愛いなぁって……。」
どうやら、未知のデザインの煌びやかな服にうっとりとしていたらしい。
「――今度、店なんかに見に行ってもいいかもしれないな。」
時間さえあればにはなるが、そんな心の余裕も必要だろう。
「――ほ、ホントですか!?」
打って変わり、ベルの声が大きくなる。
「ああ、今度時間がある時にな。」
「――ありがとうございます!」
これは、近い内になんとしてでも時間を確保して連れて行かなければならなさそうだ。
「ところで、ベルは今日、何かしたいことはあるか?」
聞き忘れていたことを思い出し質問する。
「――いえ、今日は……ありません!」
はっきりと返答する。
服の店に行けるということが相当に嬉しかったのだろう。
今すぐにでも服を見に行こうと言い出さんばかりだったが、それが今でないことはベルも分かってくれているようだ。
「――そ、そうか、分かった。じゃあ、もう少しゆっくりしててくれ。」
ベルに気圧されてしまったが、とりあえずまだ自由にしているように伝える。
ミオとユンにも聞いてみよう。
次は、ユンの部屋に行く。
ユンの部屋の前に立つと、中からうっすらと音が聞こえる。
いや、音というよりも声だろうか?
よく聞くと、女性がかなり激しく叫んでいるようにも聞こえる。
何かあったのだろうか……?
――コンコンッ。
「ユン?大丈夫か?」
ぞんざいにノックをし、それと同時に部屋に入る。
が、別に変わったところはない……。
至って平和な室内だ。
拍子抜けしてしまう……。
「――あ、アイラさん!?」
ベッドに寝転がっていたユンは、ベルと同じような反応をする。
いや、むしろベルよりも慌てていて、急いで端末の画面を閉じ、俺に反応した。
一瞬見えた端末から浮き出ていた画面には、複数人の人間が何も着ないでもみくちゃになっているようなものが見えた気もするが……きっと気のせいだろう。
それに関しては……何も聞かないことにする。
「――あ、ああ……。おはようユン。元気か?」
俺は、極力平静を装う。
果たして今がおはようの時間かどうかなどはまぁいいだろう。
「――あ、あう、えっと……お、おはようございまーす。」
ユンは俺の様子を窺うように……いや、そんな余裕もないくらいに目が泳いでいる。
「……えっと……もしかして、何もすることがなくて休憩してたのか?」
俺はどうあっても何も見なかった。
そう自分に言い聞かせる。
「――は、はい。もう退屈でごろごろしてました……。」
ユンはほっとした様子で応答する。
「――ユンは今日、どこか行きたいところとか、何かしたいことはあるか……?」
ユンの様子を見て、俺は聞こうとしていたことを聞く。
「……うーん……いえ、特にはありません。アイラさんが行くところならどこでも付いて行っちゃいますよ!」
ユンはいつも通り、甘えるような声で答える。
「そうか……じゃあ、もう少しゆっくりしててくれ。」
「はーい。」
最後はミオの部屋に行ってみよう……。
――コンコン。
「――はい。どうぞ?」
ノックをすると、ミオの応答が聞こえる。
部屋に入ると、ベッドに腰掛けていたミオが立ち上がり、俺を出迎える。
ミオも端末で時間を潰していたのだろうか?
なんにせよ、元気な様子でよかった。
「おはようミオ。ミオは今日、何かしたいこととかはあるか?」
ミオは特別突っ込みどころもなかったので、そのまま本題に入る。
「おはようございます。したいこと……ですか?……いえ、特には……。」
「そうか……行ってみたい所とかもないか?」
「……そうですね……。特にはありません。それに、この街のこともまだよく分かりませんし……。」
それもそうだ。
考えながら返答するミオの言葉を聞いて思う。
これは、俺が率先して行き場所を考えるべきだったかもしれないな……。
「そうか……じゃあ、もう少しゆっくりしててくれ。」
「はい。ありがとうございます。」
みんなの意見を聞いてみたが……どうやら今日は、無理に外に出る必要もないのかもしれない。
それに、三人共この知らない場所でも案外楽しくやっている様子だ。
大切な人たちさえ自分の近くにいれば、居場所なんてのは案外どこでもいいのかもしれないな。
ミオの部屋を出てぼんやり考えていると、ふと風呂場の修理ロボットが目に入る。
「――リネア、風呂はいつ直るかな?」
俺の後ろを付いて回っていたリネアに質問する。
「はい。今の状況で特別に問題がなければ、明日の昼頃には修理は完了しているはずです。」
リネアは、俺の質問に少し間を置いてから答える。
「明日の昼か……。」
「はい。」
今日中にこの家の風呂に浸かることはできないということだ。
つまり、今日も昨日のスーパー銭湯に行く必要があるらしい。
でも、そうか。
そういうことなら、今日は早めに行って、遊んで帰ってくればいいじゃないか。
今日の予定が決まる。
三人に風呂に行くことを伝えに行き、のんびりと準備を整える。
昨日と比べると、まだかなり早い時間だ。
風呂どころか、むしろおやつでも口にしていい時間だろう。
「――それじゃあ、出発しようか。」
支度が完了し、集まったみんなに声を掛ける。
「その前に、少々よろしいでしょうか?」
リネアが口を開く。
「――なんだ?どうかしたのか……?」
「はい、こちらを。」
「……これは……?」
リネアが差し出したのは……三丁の銃……なのだろうか……?
俺が主に使っている銃は、銃らしいシンプルな形をしている。
俺もあまり銃に詳しい方ではないが、FNP9やM1911のような形状だ。
もちろん全く同じではないため、FNP9ほど小さくなく、M1911よりもゴツゴツはしていない。
とにかく、そういった明らかに銃といえるような……日本の警察とかが使うようなシンプルな銃だ。
だが、リネアが差し出した三丁の銃はそういった形状とは掛け離れている。
サイズとしては、俺のものと同じくらいか少し大きい程度ではあるが、科学的なデザインをしており、部分的に発光しているようにも見える。
ネオンでも使っているのだろうか……?
「こちらを、それぞれミオさん、ベルさん、ユンさんにお渡ししておきます。」
「……いつの間にこんなものを……?」
「はい、昨日アイラ様に連れて行っていただいたスクラップ置き場にて材料を調達、お休みの間に生成させていただきました。」
――お、おおう……なるほど……。
「――す、すごいな……。」
昨日俺が大変な思いをしたのはこのためだったのか……。
「ありがとうございます。それではミオさん、ベルさん、ユンさん、こちらを。」
リネアは三人に銃を渡す。
ちょっと羨ましい……。
「大事に使わせていただきますね。」
「ありがとうございます。」
「リネアさん、ありがとー!」
「いえいえ、使用法は射撃対象に銃口を向けて引き金を引くだけです。あとはエーテルが射出されて的を射てくれます。」
「ありがとうリネア。俺からもお礼を言うよ。」
「いえ、アイラ様には材料調達を手伝っていただきましたので、当然のことです。」
リネアが少し微笑んだように見えた。
「それじゃあ、風呂に行くか。」
昨日と同じように、着替えを終え、まずは風呂に入る。
マッサージ施設や娯楽施設も併設されているが、まずは身体を綺麗にしてから遊んでもいいだろう。
汗を掻いたならもう一度風呂に入って帰ればいい話だ。
「――アイラさん!一緒に遊びましょう?」
着替えを終えて出てきたユンが、真っ先に俺に話し掛ける。
マジかー……俺はゆっくりできればいいんだが……。
「……遊ぶって……なにするんだ?」
「――あれあれ!あれやりましょう!」
ユンが指差したのは、この風呂の最大の目玉といってもいいであろう滑り台だ。
「あ、あれかー……。」
やっぱりなー……。
俺は……泳げない……。
あの手のものは避けたいところなのだが……。
「――あれですあれです!滑りましょう?」
こんなに楽しそうな顔をしているユンの誘いを断る方がつらい……。
「……仕方ないか……。よし、滑るか!」
「――やったー!」
「――アイラさんも、一緒に滑るんですか!」
俺とユンのやり取りをみていたベルが口を挟む。
ベルも遊ぶつもりらしい。
ユンとはこういうところで気が合うようだ。
「……あ、ああ……仕方なくな……。」
キラキラと目を輝かせ、わくわくした様子のベルに返答する。
「――じゃ、じゃあ!ユンさんの次は私とも滑りませんか?」
興奮した様子で訴えてくる。
「……わかった。ユンの次な。」
俺としては滑りたくない気持ちの方が強いが、ユンだけ特別扱いというわけにもいかない。
「――ありがとうございます!」
ベルはとても嬉しそうな顔でそう答える。
後戻りはできないようだ……。
「――アイラさん!こっちです!こっち!」
ユンに腕を引かれ、長い螺旋階段を上らされる。
長いにも関わらず、動く階段とかではないらしい。
階段を上るのもアトラクションの内ということだろうか。
「……何これ……高い……。」
一番上まで登った俺が思わず発した第一声はそれだった。
いや、階段の長さからそこそこ高いのは分かっていたが、いざ登ってみると中々に高い。
下でのんびりと風呂に浸かっているミオとリネアが、手の平で隠れる程度には小さく見える。
「――うっふっふー……こっちですよー!」
ユンは嬉しそうにしながら、ぐいぐいと滑り台の出発地点へ俺を引っ張っていく。
「――い、いや……これはさすがにちょっと高――っ!?」
ユンは、心の準備すらもさせてくれなかった。
引っ張った勢いのまま俺を巻き込み……そのまま滑らされる。
「――――キャーー!!アイラさん!キャーー!!」
ユンはめちゃくちゃ楽しそうにしている。
なんとか体勢を立て直し、ユンを股の間に座らせる形で滑っているため、顔は見えないが……きっと\(//>∇<//)/こんな感じの、明らかに楽しいといった顔をしているのだろう。
それに対して俺は……恐怖だ…………。
「――うおおおおおおおおおっっっ!!?なにこれ!?――なにこれ!?――速い!!――長い!!――怖い!!」
そんな俺の様子に、ユンは気付くわけもない。
「――楽しいね!!アイラさん!楽しいね!!キャーー!!」
とにかく楽しそうにはしゃいでいる。
「――長い……!!長い長い長い長い!!」
俺の恐怖はいつになったら終わりがくるのだろう……。
この滑り台……とにかく長い。
俺の恐怖からくる体感的なものなのかもしれないが、カップラーメンでも作れるのではないかと思うほど長く感じる。
そして長さもさることながら……。
――速いのだ。
これではウォータースライダーというよりも、ウォータージェットコースターといったところだろう。
コースも、ジェットコースターのように曲がりくねり、上下する。
丈夫で透明な筒状のコースになっているため、遠心力で飛ばされたり、壊れることはないだろうが、凄まじい水の勢いで空中を飛ばされているような状態なので……とにかく怖い。
この技術……マジ半端ない!!
「――キャー!!たーのーしーいー!!キャー!!」
そんなに叫んで、ユンは疲れないのだろうか……。
俺はちょっと滑っただけでもくたくただ……。
精神的なものによるところが大きいわけではあるのだが……。
――出口と水面が徐々に近付いてくる。
「――うおおおおおおおっ!!あいたっ!!おわったーっ!!!」
――――バッシャアアアアアアアン!!
水面に水平に叩きつけられ、大きな水飛沫が上がる。
俺は、ぐったりだ……。
「――キャー!楽しかったね!アイラさん!楽しかったね!」
ユンは興奮が冷めないまま、キャッキャと嬉しそうにしている。
「……あ、ああ……。」
俺の返答は……今はこれが精一杯。
二度目はごめんだ……。
――バシャアアアアアン!!
俺とユンのうしろを滑ってきたベルも風呂の水面に到着する。
「――わーい!!アイラさんアイラさん!!次は私とですよね!!」
そうだった……。
次は、ベルと滑るんだった……。
長い螺旋階段を上り終え、ジェットコースター……もとい、滑り台の入り口で準備をする。
「……うわぁ……高いなぁ……はは……。」
二度目の恐怖の予兆に思わず乾いた笑いが出る。
「……アイラさん?大丈夫ですか?」
ユンとは違い、ベルは俺の異常に気付く。
あるいは、それほどまでに俺は疲弊していたのかもしれない。
「あ、ああ……大丈夫……。」
全然大丈夫じゃあない。
「……や、やめておきますか……?」
なんて素敵な囁き。
思わず首を縦に振るところではあったのだが、そう問うベルの寂しそうな表情を見ては、甘えるわけにはいかない。
「――い、いや、大丈夫!」
大丈夫なわけがない。
「――あ、アイラさん……じゃあ……。」
ベルは前を向き、後ろ手に俺の両手を取り、自分の腹の前へと回す。
これは……なんだか安心するな……。
温かい……。
ベルは、俺の股の間に座り、出発の準備をする。
「――ん……あっ……。」
肌の温かさを直に感じる。
お互いウェットスーツ姿に見えていたので忘れていた。
柔らかく、暖かい……。
「――えっと……大丈夫か?ベル?」
耳の赤くなっているベルに聞く。
「――だ、だだだ、大丈夫です!じゃ、じゃあ、い、行きましょう!」
顔は見えないが、目でも回しているんじゃなかろうか?
そう思ってしまうような声でベルは返答する。
――静かに滑り始める……。
それにしても暖かい……。
先程の恐怖はどこへやら……。
ベルも無言のままだった……。
「……えっと……ベル?本当に大丈夫か……?」
「――え?あ、はい、大丈夫です……よ?た、楽しいですね?」
どうやら気絶しているわけではないようだ。
ユンと滑った時よりも、スピードが遅い気がする。
そんなことを考えながら滑っていると、うしろから声が聞こえてくる。
とにかく楽しそうな声で……。
俺の名前を呼んでいた……。
「――アイラさーん!キャーー!!アイラさん!キャーー!!」
――瞬間。
ドスン、と背中に衝撃を感じる。
どうやら、ユンが俺とベルに追いついてしまったらしい。
本来、こういったものは追いつかないように間隔を開けるのだが……ユンは相当なスピードで滑ってきたようだ。
「――ちょ、ユン!?」
「――えへへー、追いついちゃいました!キャーーーー!!」
ユンが追い付いたことによって、瞬く間に滑るスピードが上がっていく。
ユンは、俺に抱き着く。
にも関わらず、ぐんぐんスピードが上がっていく。
ユンは滑り台でスピードを出す達人なのだろうか。
「――ちょ!なんで!?うおおおおおおおおおっ!!」
加速していくスピードへの恐怖で思わず声が出る。
「――あっ、ん……アイラさん……ダメですぅ……。」
ベルが恥ずかしそうに声を出す。
どうやら、ベルの腹に回していた腕に力が入ってしまったようだ。
というよりも、もはや抱き付いているといっていいだろう。
身体の密着度も上がり、全身で二人の体温を感じる。
しっとりと濡れたベルの髪からは、水の臭いと甘い香りがする。
「――キャーー!!アイラさん、キャーーーー!!」
ユンはとにかく楽しそうだ。
密着度が上がったせいで、さらに速度は加速していく。
――――――バッシャアアアアアアアアアアアンッッッ!!!
一度目に滑った時とは比較にならないほどの水飛沫が上がる。
「――ぬぉ!?おおおっ!?――ゴブゴブゴブ……。」
――――高く上がった水飛沫がようやく収まり、視界が晴れて行く……。
よく溺れなかったもんだ……水飛沫で溺れそうになるとは……。
「…………アイラさん?ベルさん?ユンさん……?」
頭から湯を被ったミオが、髪をゆらりと垂らして近付いてくる……。
顔は見えないが、おそらく……怒っている……。
むしろ、顔が見えてもいないのに、この圧が出せるのはさすがミオといったところだろう。
水面に到着したあとも安心感を得るためなのか、ベルの腹から放さなかった俺の腕に再び力が入る。
「――み、ミオさん?これはほら……ね?ウォータースライダーが楽しすぎて……ね?ベル?ユン?」
俺は、頭に浮かんだ適当な言い訳をする。
「――は……はい、はい!」
ベルは俺の腕の中で、こくこくと首がもげんばかりに頷いている。
俺が抱き付いていることなど、もはや気になってもいないようだ。
「そうだよー。楽しかったんだもーん!ね?アイラさん?も一回行こ?」
ユンに聞いたのは、どうやら間違いだったようだ。
「――――もう、三人とも……はしゃぎすぎです――!!」
ミオはそう言いながら顔を上げ、俺たち三人の方を見る。
――――――それは魔法だったのか、はたまたミオの怒りが成せる技だったのか……膨大な量の湯が……俺たちを……襲った…………。
他の利用者が少ない時間でよかった。




