そして日常は続いて行く
―――朝の光が窓から差し込む………。
目が覚め、だんだんと視界が晴れる……。
両隣には、今にも抱き締めたくなるような可愛すぎる寝顔が身体を丸めて寝ている。
……そんなに隙だらけだと、どうなっても知らんぞ?
二人はよほど疲れていたのだろう。
珍しく、俺よりも起きるのが遅かった。
そりゃそうだ。
昨日あんなに頑張ってくれたんだからな……。
起きて早々、今までのことを思い出し、一人で微笑んでしまう。
これが俺の、あっちとこっちのつらく楽しくも大変で、だけど幸せな世界の日常生活だ。
きっと誰にでも起こりえることで、誰もが違う日常だろう。
俺という人間は、たくさんいる人間の中のたった一人の人間だが、俺にとってはこれが唯一の日常だ。
人によっては……もっといいものがいいという人や、俺よりも頑張っている人……逆に、俺の生活は贅沢すぎる、そこまでしなくても幸せになれる。
そんなことをいうやつもいるかもしれないが、俺が今生きているのはここで、俺の生き方はこれだ。
きっと、他のやつには他のやつの物語もあるのだろう。
だが、俺はこれでいい。
これがいい。
でもせっかくなら、俺だけじゃないことを祈ろう。
全ての人に、俺と同じく幸あることを……。
「……さて……今日の予定はどうするかな……。」
相野さんのことや今までのことを思い出しつつも、二人の幸せそうな寝顔を見ながら、そう口にする。
こうして、俺の日常は続いていく――――――。
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