午後も忙しい管制塔
お久しぶりです。
Naruko。です。
ちょうど一年です。
数少ない読者の方々申し訳ないです。
待望(は?)の5話です!笑
ゆっくり見ていってください。
慌ただしい午前が終わり、平和(常に忙しい)な日常の風景が戻りつつあった。
通達遅れの件は後日怒られるんだろうなと思いつつ、午後の仕事を着実にこなしていた。
そして今は2回目の休憩中。
「午前中は大変だったね…」
小夏先輩はとても疲れたように言った。
「先輩さすがですよ。あんなことがあったのに、よく午後の仕事できますよ…」
小夏先輩はエンジン停止での緊急着陸という事態を見事に捌いた。
その後もすぐに仕事に戻り、完璧にこなしていた。
さすが小夏先輩だなと今日は特に思った。
「いやいや!楓くんもナイス通達だったよ!」
ナイス通達ってなんなんですか…
「そもそも、通達遅れが起きてる時点でアウトですよ」
「でもさ!あのタイミングで通達してなかったらさ!…」
「褒めてくれてありがとうございます」
「うん!。残りの仕事もちゃっちゃとかたずけちゃおう!」
「はい。先輩。」
褒められたのは嬉しいんだけど…
通達遅れは管制官である以上、一番やってはいけない事だ。
今後は気をつけないと。
2回目の休憩を終え、管制室に戻ると東側にみんな集まっていた。
「何があったんですか?」
山内さんに聞いてみる。
「実はな…」
珍しく困ってる山内さんを見た。
「実は…?」
目の前には滑走路に止まったままの貨物機が止まっていた。
「…まさか」
「そのまさかよ。」
「なんでこんなことになってるんですか!?」
「前輪のパンクと聞いている」
「じゃあほかの着陸機はどうすれば…」
「しばらくは離陸用滑走路と併用するしかないな。」
「わかりました!」
今は14時15分。あまり離発着の多い時間ではないので、滑走路の併用はそこまで難しい作業ではなさそうだ。
「各機に通達します。34Lの滑走路に貨物機がパンクで立ち往生しているため、16Rを離陸と着陸両方を同時に行います。現在の時間はあまり離陸機も着陸機も多くないので、長く待つことはないと思いますが、10ー15分ほど各機の到着が遅れる見込みです。大変申し訳ないのですが、客室乗務員並びに乗客へのアナウンスをお願いいたします。滑走路は復旧次第、順次運用を再開します。」
「小掘…お前上手くなったな…」
珍しく、山内さんが褒めてくれた。
「…ありがとうございます!」
これで今日の通達遅れの分は取り返しただろう。
今日のシフトは終了なので後の人に引き継いで、今日はすぐに帰ることにした。
明日も同じ時間でシフトが入っているので、疲れを残さないように早く寝ようと思っていた。
「ー楓くん!」
そう思った時、目の前から小夏先輩が走ってくるのを見て明日は大丈夫かなと心配になった。
ご覧いただきありがとうございました。
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いつになるかはわかりませんが
次回をお楽しみに!