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トラベルライフ  作者: ミッシェリ
3/6

生き延びる為

かつて、太陽は白い炎が輝いていた。

種族同士の『大戦』で大地は傷つき、空は赤く染まったと伝えられている。

その赤い色が示すもの、この星の悲鳴なのかもしれない……。

スミスは空を見上げ、山の向こうにある、碧い光で煌めく灰を見つめていた。

その碧い光は、本来人間には見えない光だと言われている。

空がそこだけ赤くないのはわからないが、本来の空というのは、赤ではなく青白いのだとか……。

「スミス。とうとう頭がおかしくなったのか?」

仲間の声で我に返り、大きく深呼吸をし、二人の仲間を見やった。

さっき話しかけて来たのが、ジース

自分よりも随分と若い青年である。

「休憩はすんだか?」

そう言った、先頭にいる、我らのリーダー(リト)に目を向けた。

我々の中で最も若い少年の表情はゴーグル越しに、闇のように何も映さない瞳が見えた。

「覚悟しといてくれ。この先からは何が起こるかはわからない。」

岩陰を縫うように走った。

食事もせず、睡眠もせず、ここまできたのは『敵』に見つからない為、どの種族の中でも最も弱い我々人間が生きびる為。

そしてここに来る為。

スミスは黙って崖の下を見下ろす。

そこにあったのは、巨大なクレーターだった。

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