ーエピローグー
最終話となります!
「や、やった…やったわ!!私たちみんなの魔法で、魔女を倒せた!!」
「あぁ、みんなで力を合わせれば魔女だって倒せるんだな!」
ルナとフレイは、凍った魔女を見つめながら互いに手を取り合って喜んでいます。
リーフとローズも、とても嬉しそうな表情です。
「さぁ、早くお母様を助けましょうよ!」
しばらく歩くと、大きな扉が現れました。
そしてその扉は不思議なことに、様々な草花によって飾られていたのです。
期待と緊張の中、4人は一緒に扉を開けることにしました。
キィーッと音を立てて、大きな扉が開きます。
そしてーーー
「おかあ、さま?」
「ルナ、ルナなのね?!」
その扉の向こうには、一人の女性が座っていました。そして、その女性の周りには、様々な草花が咲き乱れているのでした。
「お母様っ!!」
駆け込んでくるルナを、優しく、でもぎゅっと抱きしめます。
「助けに来たよ!みんなで!!」
「ありがとう」
こうして無事春の女王様は、春夏秋冬4人の女王様の子ども達によって助け出されたのでした。
城に帰ると、国王と夏秋の女王様達が涙ながらに迎えてくれました。春の女王様はそのまますぐに、冬の女王のいる塔へと向かいます。
「よくぞ無事で帰って来た!ありがとう、ルナ、フレイ、リーフ、ローズよ!!約束通り、何でも好きな望みを言いなさい」
国王の言葉に4人はそれぞれ顔を見合わせ、にこりと微笑み言いました。
「「この国に、春の訪れを!!」」
すると、まるでその言葉が聞こえたかのように、どこからか歌声が聞こえてきました。
「お母様だわ!」
城の外に出てみると、何ということでしょう。
先ほどまで吹雪いていた雪は止み、隠れていた太陽は顔を出していたのです。
歌声と共に、地面からはポンッポンッと春の草花が顔を見せていきます。
「あぁようやく冬が終わり、この国に春が訪れたのだなーーー」
国王の嬉しそうな言葉に、4人の子ども達は揃って強く頷きます。
こうして長い冬が続いていたこの国にも、春夏秋冬4人の子ども達によって、無事に春が訪れることが出来たのでした。
ーfinー
ここまでお読み下さり、ありがとうございました!初めての童話でしたが、いかがでしたでしょうか?(*´ω`*)
少しでも楽しんで頂けたのなら嬉しいです♪