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世界への復讐
確か、オカザキレオさんの回願ノスタルジーのあとがきから開催された、「矢口杯」という暗い詩をテーマにした作品ですね。
どうして君は
死んでしまったんだろう
何時までも一緒に
居られると
思っていたのに
君が居なくなった世界は
モノクロに変わってしまった
色鮮やかだった世界は
黒く朽ちて
僕に苦痛しか
もたらさない
どうして世界は
君を死なせたのだろう
遺された僕の悲しみを
楽しむためなのか？
悲痛に晒せて
愉悦を感じるならば
僕はそれを許さない
ゆえに僕は
この残酷な世界に
復讐する
愉悦のための喪失に
苦痛の毒を混ぜ込む
喪失という悲痛に
愉悦を得る世界に
僕の死という悲痛の毒を
感じさせる
喪失には喪失で返す
それこそが僕の復讐
世界が死なせた君に
再会するために
僕は死をもたらす刃を
自分の胸に突き刺した――
《終》
くまくるのさんからのあとがき感想では、ロミオとジュリエットみたいだと言われました。
ロミオとジュリエットを意識して書いた覚えが無いんですがね。
