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収穫祭詩

収穫祭での作品群をまとめたものです。

「わたしでは紡げれなかった物語を、あなたに託して」


それは、厳しき母から重い期待を背負わされた娘の物語。

父から伝えられた母の過去を知った娘は、微かにある勇気を振り絞るだろう。


それは、怠惰な男が掃除を好むまでの物語。

幾世代も越えて繋がる思いは、どこまでも続いていく。


それは、一人の少女が助けられながらも料理を克服していく物語。

料理の本質を知ることで、少女は料理を好んでいく。


それは、魔物退治のため異世界に召喚される兄となにも知らない妹の日常の側面を描いた物語。

大量に置かれた殺虫煙の元を見た妹の疑問は解かれる時は来るのだろう。


それは、窮屈な生活によって心を蝕まれた少女の物語。

客観的に見た異質な家族の有り様は、本来在るべき姿に戻すきっかけになる。


それは、とある旅人の物語。

彼の救済はどこまで続くのか。


それは、あるお好み焼き屋で起きた事件を描いた物語。

疑問に包まれた、娘の友だちという謎の正体はなんなのか。


それは、とある天使が人助けする物語。その序章。

異質な姿に変えられた彼は、いつか本来の姿に戻れる日が来るのだろう。



それは、ある古代神の物語。

見知らぬ土地での出来事に、彼の力はいかなる救いをもたらすのか。


それは、異能を持って産まれた少女の物語。

異能のサポーターを得た少女は、恐れていた力を克服するだろう。


それは、お守りの加護が得られなかった少女の物語。

どれほどの不幸を受けたとしても、愛する者を想い続けた果てに、永久の幸せはあるだろうか。


それは、森に迷った気弱な王子の物語。その序章。

彼は危機から逃れられたのだろうか?


それは、異星人に捕まった少女の物語。

少女が抱いた想いはどこまで隠し通せられるだろうか?


それは、トラウマを抱かれてしまった少女の物語。

己が築いたイメージから、少女は逸脱するために勇気を振り絞る。

やがて、自らが定めてしまった呪縛を打ち破る決意を得るだろう。


それは、核によって大切な人たちを亡くした少女の物語。その序章。

過去へと来てしまった少女は、どのような運命を辿るのか。


それは、一通の手紙と出会った青年の物語。

青年は便箋にどのような思いを綴るのか。

そして、想いの終わりに、真実はどのように青年を導くのだろうか。


それは、つまらない日常に変化を望んだ男の物語。

災いから始まった変化は、かつての趣味を奮い起こすだろう。


十数人の紡ぎ手たちによって、死蔵されし物語たちは、春の時に蘇る。


収穫祭という銘を打たれ、新たな息吹を吹き込まれながら――。


《終》

これって、寄稿したのは、納涼祭後なんですけどね。

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