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手紙と愛犬

この犬は、象徴的な意味でのものです。


誤解を回避するためにあらかじめ言って置きます。


「私は猫派です」

私が毎朝すること

届け物があるかないか

郵便箱を確認すること


入っていれば

愛犬が喜ぶし

入っていなければ

愛犬が悲しむ


この子にとって

郵便物は

一種の楽しみなのだろう

そうでなければ

こんなにもこの子が

一喜一憂する説明が

つかないというものだ


今日も郵便物の確認をする

郵便物は入っていない


昨日も確認したが

郵便物が入っておらず

この子も悲しんだままだ


私はこの子の喜ぶ顔が見たいが

このままの状態が続けば

喜ぶ顔が見られない


明日には郵便物が

届いてほしいものだ


今日も郵便物が

届いていない


この子も悲しんだままだ

これ以上この状態が続くと

ご飯を食べないかもしれない


絶望が腹を満たしてしまうから


郵便物の確認をする

中を見ると

一通の手紙が入っていた


愛犬にそれを見せると

久方ぶりに

喜ぶ顔が見れた

嬉しそうにはしゃいでいる


やっぱりこの子は

こうでなくちゃいけない


私は愛犬の

ご飯の準備をする


手紙が届いたことで

絶望で満たされていたお腹が

絶望が除かれたことで

お腹が空いてると

私が思うから


さぁ、一緒にご飯を食べようか


《終》

愛犬の象徴は「感想」です。


くまくるのさん曰く「ふしぎな詩」だったと記憶していますね。

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