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飯尾篤紀

篤紀の家は料亭だ。3代続く料亭の跡取り息子として育てられた。小さい頃から料理の手伝いをしてきた。そんな篤紀には、花火大会に行く暇などないはずなのだが、今年は何故か行きたいらしい。

凪は不思議そうに言葉を返す。

「いいけど、篤紀君実家の手伝いで忙しいんじゃないの?」

「それがさぁ行くって聞かないんだよね。絶対行きたい!なんて言っちゃってさ。」

香織の言葉に少しムスッと来た篤紀は香織のスマホを横取りした。

「もしもし篤紀です。伊藤さん今年浴衣担当だから。」

「そうだよ。だから着付けお願いしてあるの。今日なら篤紀君の浴衣もお願いできるかも」

浴衣の着付けは18時からだ。今からオーダーすれば篤紀君の分も間に合う。

「ごめんじゃあ俺の分の浴衣も頼むよ」

そう言うと篤紀は香織にスマホを返した。

「集合は17時に駅前で良い?」

「いいよ。」

「じゃあ決まりね!今年は3人で行こう。」

凪は知っていた。こんな何気ない日常が、本当はかけがえのない瞬間なんだって。10年後も同じように、また皆で集まったりできないんだって。分かってる。分かっているからこそ、余計に裕君の事が気がかりでならない。本当は4人で行きたい。その思いは確実に凪の心にあった。


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