死地のライブ
誰かが「死ーね」とコールと手拍子を始めた。
それは当然のように周りを巻き込んでどんどんと大きなうねりに育ってゆく。
「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」
この会場にいるのは、仲間の奴隷と、奴隷を管理する監察官と、敵国の偉い人だ。
「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」「死ーね」
そしてこの馬鹿みたいなコールを始めたのは仲間の奴隷たちからで。
つまりこの会場には私たちの敵しかいない。
いいよ。慣れてるんだ。
敵しかいないことなんて。
それでも私たちは、これからたった三曲で会場中を熱狂に包んでやるんだ。