魂を奏でろ!!
疲れた…ほんとに疲れた。
脳みそが攣りそうになる経験ってある?
「…もう一個」
回復薬で自分の魔力をブーストさせながら、もう一個の卵を見つめる目は若干白目ってたと思う。
よくこんなやつに卵預けるよなぁって我ながら思うよ
さっきのラカンパネラを覚悟して…もう一個の卵に触れる
「・・・・・」
頭に響きわたるロックなミュージック!!!
掻き鳴らせギター!!!ボンジョビのように熱くなれ!
技巧より魂!!どれだけ熱く曲を奏でるか!!
「…いや、違いしゅぎません?」
もうあっつい性格が生まれる前からわかる。
「いや…いいんでしゅけどね」
何だろうな…母親と父親両方それぞれに似たらこんな感じになったのかな?
こいつの仮名はジョビにしよう。
でも母親のワイバーン、ちょっとぽやっとした感じの性格してそうなんだけど?
「ワイバーンの謎…」
そんなあんまり深く考えなくていい事を考えながら、どんどん魔力を解析していった。
「さて…じゃあ入れていくでしゅよ」
リストには魔力結構持ってかれたけど、ジョビはどんなものか…いや、わかってるよ。
兄弟だしね、絶対持っていくことはわかってる。
「…もう一本回復薬飲んどくか」
すでにお腹は水ばっか飲んでるので限界をタプンタプンと訴えている。
「…うぷ」
早くしなければ、色々リバースしそうである
ジョビが望む魔力を形にしていく。
リストの疲労が頭なら…、ジョビの疲労はメンタルである。
とにかく早く終わらせて家に帰りたいと切に願うのであった




