都会もやしっ子にはハードモードがすぎる(仮)

超難曲なんですが！？

ーチュートリアルNO92クリアシマシタ。初回ボーナストシテ経験値1.5倍トナリマスー

あーあーあー聞こえない聞こえない。

隣で魔力譲渡したワイバーンのテンションが微妙にハイテンションなのも気にしない。

「レン君、お母さんに卵に触れていいか聞いてくれましゅか？」

「うん」

『今からナナ様が卵に触れる』

『・・・お願いします』

まさかワイバーンが頭を下げるとは…しかも自分に…

目の前にある2個の卵、どちらも乳白色なんだけど右側の卵の方が…何となく急いだ方がいいような気がする

右側の卵にそっと触れると流れ込んでくる魔力はリストのラカンパネラのような…静かなんだけどすごく技巧的というか…ややこしい性格をしてそうな卵である。

「これは…難しいでしゅ」

魔力を増幅して返すという事はまるでこの難曲を弾きこなせと言われてるようで…頭痛がする

せめてもっと単純なさっきの2頭のような波形なら良かったのに…

・・・ただやらねばこの子が死んじゃうっていうので…頑張るけどね。

こっちの卵はリストと仮名をつけよう。

しかし脳みそがフル回転で死にそうになる波形で、辛い。

「お、お、終わったでしゅ…」

何とかまだまだ満足するほど充填出来てないけど、死にかけは脱出させた…

一つの卵でこんなに死にそうになるって…果たしてもう一個できるのか？