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君の名前教えてよ

「あの〜何かお手伝いいりましゅか?」


うん。無事ねついたよ、ハンサムロン毛の元に…頭の中に「〜クリア」とか響いたけど知らん!

で、まぁここまできたら出し惜しみしててもしょうがないので、ハンサムロン毛に話しかけたんだけど「ナナ様!?」って言って固まって動かなくなったよね…なんで?


…どっか怪我でもしてたんだろうか?


「あの〜大丈夫でしゅか?」

「あぁ!!ナナ様!御前失礼いたします!」


ザッという音と一緒に突然片膝ついて頭を下げるハンサムロン毛…

何事かと周りの竜騎士達の視線が一斉にこちらに集まってしまい…


「あ、あのっ!!そんなの必要ありませんからっ!!」

「しかし…」


ハンサムロン毛の戸惑いに、そういえば…母さんはこの竜騎士団の国のお姫様だっけ?と思い出した。

…つまり、自分も生まれる所がグレンドリアだったら王子とか呼ばれちゃってたり…



…無いな〜。そんな自分が全く想像出来ない。

なのでこんな風にされると非常に居た堪れない。


「やめてくだしゃい〜僕は普通の人間でしゅ〜」


若干半泣きな状況で訴えたのが良かったのか、ハンサムロン毛が慌てて立ち上がってくれた

『普通の』を強調したのをよく覚えていてほしい


「それにしても突然…何か問題でもありましたか?」


いや、問題があったのは君らだろう。という言葉が喉まで出かかったけど必死にとめる

あたかも自然に…協力するよう仕向けなければ


「突然ジャイアントムカデが結界の外に現れて…竜騎士さん達が追い払ってくれたので…何かお手伝いを出来ればと思ったんでしゅ」


決して自分が止めを刺したなんて言わないよ


「そうですか…お怪我などはありませんか?」

「うちは父印の強力結界があるから大丈夫でしゅ!」

「そうでした!リクト様は今どこに?」


うーん。

君んとこの聖女の不始末を…ここで暴露っちゃっていいんだろうか?

さっきので騎士達の注目を浴びちゃってるし…さてどうしたもんか

うーん。うーん。と悩む姿に何か感じとったのかイケメンロン毛が大きなテントの中に案内してくれた。

もちろんマンドレイク達もついてきてるのだが、幻視スキルのおかげか特に何か言われる事も無かった


入り口を通過する時にちょっとぬるっとする感覚があったのだけど、リフィさんが反応してないので特に問題はないのだろう。

テントの大きさと比例して中も大きく、テントなのに複数の部屋がある豪華さ。


「ふぁーすごいでしゅね」


おのぼりさんみたいに周りをキョロキョロ見回してしまうのは…許してください。


「一応本陣となっていますので、全騎士を収容出来るサイズなんです」


応接セットみたいな場所もあって、そこのソファに座らせてもらった。


「フカフカ…」


簡易とはいえ、こんな大型家具をどうやって持ち運んでるのか…すごく気になるところだけど…それは後でいい


「えーっと…父さんの居場所でしゅか」

「はい、我らはフィース様より勅命…ナナ様のお母様からお願いされて家の様子を見にきたんです」


うん、特に言い直さなくても理解出来るけど、5歳児に合わせて会話してくれるあたり…高感度爆上がりだぞハンサムロン毛君!



…そういえば名前聞いてないぞ!ハンサムロン毛君!!

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