結界の魔法陣
「たのもー!」と裏庭の小型獣人が住む小屋に押しかけ…放心状態のマンドレイク達を差し出す
「大漁でしゅね…解体していくでしゅか?」
レン君が投網の中を見た第一声。
網の中のマンドレイク達が死んだ目になったのは間違いない。
「ちがうでしゅよ。今日はお願いがあって…というか結構急ぎで!」
「なんでしゅか?」
とりあえず持ってきた魔法陣辞典を差し出して結界の魔法陣のページを見てもらう
「この魔法陣をマンドレイクに付与できましゅか?」
「…これは、結界でしゅね。結界の魔法陣なら覚えてるんでいけましゅよ」
「覚えてるでしゅか?」
「リクト様に頼まれて柵の結界を作ったの僕らでしゅから」
まさかの制作者がこんな側にいた!
えーじゃあ練習用に持ってきた大根いらないんじゃないかな?
「大根…練習にと思ったんでしゅけど…」
「いらないでしゅよ…大根はありがたく頂きましゅけど…食用で!」
ここにきて大根がまともな使われ方をする事になった…
「じゃあ…貢品ということで…」
「はい、賜りました。ところでこの15匹全部に付与するでしゅか?」
「いや…この中で5本…」
とりあえず魔力投網を消して、マンドレイクを回復させる
最初15匹が落ち着かず、フェスティバルは発生しそうになったけど、レン君が自分が使ってるという鉈を見せたらすごく素早く整列した
「…レン君ちびこいけど…すごいね」
「慣れでしゅよ、慣れ!「…で、どの個体に付与するでしゅか?」
レン君の言葉を聞いた整列してるマンドレイク達が5体のマンドレイクを前に前に押し出す。
心なし5体が行きたくないと足を突っ張ってストライキをしてる気がするけど…今の僕なら軽く持てるので5体をレン君の前に差し出す
「それにしてもマンドレイクに付与なんて…びっくりする事考えるでしゅね」
「いや…最初はこんな嫌がってなくて…むしろ率先してやってくれる感じだっただけど…ちょっと練習風景を見せたらメンタル面でやられたらしくて…」
「…何やらかしたんでしゅか?」
ちょこっと大根を爆散させただけ(てへぺろ)と言うと、レン君がドン引きしていた




