いや無理だ!
どんだけやっても...クレヨンと5歳児の手じゃ無理だ...
自分の周りに爆散する大根と、視界から消え去ったマンドレイク達に自分は諦めを悟る
「...他の方法を探るしか無いでしゅ」
最終的に完璧な模写をすればいいわけで...何も自分で書く必要は無いのでは?
そういえば小型獣人達...すごい手先が器用だったよね...
「ちょっと頼んでみちゃう?」
ーイイ事モアリマシタ、『ジャイアントムカデ』達ガ大根ノ爆発音デコチラヲ警戒シテ少シ離レタヨウデスー
「え?...この失敗結界の外にもバレてるんでしゅか!?」
ー微量ナ魔力ノ波動ガ起コッタダケナノデ、人間デハ気付カナイト思イマスー
良かった〜...何本も大根ダメにしたのバレてなくて
食べ物粗末にしたらバチが当たるんだもんね...やっちゃってるけど...でもおろし状だし...土壌の栄養になると思いたい。
「じゃあレン君のとこに行くでしゅ」
マンドレイク達は爆散大根を大量に体につけて畑の隅っこに固まってプルプル震えてた...
...なんか申し訳ない。
さてこの怯えたマンドレイク達をどうやって連れて行ったらいいのか...ジャイアントムカデが少し怯んだからと言って急ぐに越した事はないし...爆散大根でだいぶ時間をロスしてしまってる
「......」
とりあえず無言で魔力網を作って投網にする
バサァァァァ!
『『ぴぎぃぃぃぃ』』
マンドレイク確保!
悲壮な鳴き声を出すけど、攻撃性のある音じゃないらしい
「...マンドレイク」
なんかマンドレイク達にも仲間と思ってもらえたようで...ちょっと感動する
ただ...急いでるので、運び方は勘弁してほしい。
身体強化は既に身につけてるので、マンドレイク15匹をひきづって行くぐらいバッチコイなのである!
「あ...大根も持って行かないと」
『『ピギィぃぃぃ』』
なんかさらに鳴き声に悲壮感が足された気がするのであった




