足が多いやつはノーサンキューです!
気づいたのは偶然だった。
いつものようにマンドレイク達と走り込んで家に帰ろうとした瞬間、何かゾワッとしたものが体を突き抜けた
マンドレイク達も気付いたのか、今日は土に戻らずその場に留まってる。
…ほんとに何となくだけど嫌な予感。
最初は毛むくじゃらの仲間の視線だと思ってたけど、今日は明らかに視線に殺意がこもってる
「つまり…襲撃されるのは今日」
ー『ジャイアントムカデ』ノヨウデスネー
「げ…虫でしゅか?」
ーハイ、夜営ニ誘ワレタノデショウー
つまり竜騎士団達が目標らしく…
「…この家は大丈夫なんでしゅか?」
ー結界ヨリ中ニ入ル事ハ出来マセンー
ということは自分や仲間は安全なんだけど…
「……竜騎士の人達は戦えるの?」
ージャイアントムカデ1匹デシタラ何トカナルデショウガ、3匹ノ状態デハ死者ガ出ル可能性ガ高イカト…ー
「えぇぇぇぇ…」
家の前での戦闘で死者が出るとか…メンタル的によろしくない
一応母さんの国の人だし…なんか方法ありませんかね?リフィさん…
ー結界ヲ一時的ニ彼ラノ夜営チマデ伸ばして、保護スル形ガ良イカトー
毛むくじゃら達を保護……非常に気が進まないが…死人が出るよりまし
「どうすればいいんでしゅか?」
ー簡単デス。結界ヲ広ゲレバイインデスー
リフィは簡単に言うけれど。そもそもこの家の結界を学んだ時に結界の媒体は柵だから動くことはないっていってたじゃないか...
…ぶっつけ本番やってみますか




