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竜騎士団、夜営組…

フィース様の家に到着して早4レイ、いつものように始まった1レイが今朝は混乱状態に陥っていた。


「副隊長!!こ、小型獣人が庭にいます!!」


ザークとメディシアの会議中に飛び込んできた第一声がこれだった。

我らが獣人と呼ぶ種族は本来大型獣人と呼ばれる種族で、力、機動力、スタミナが優れた種族である。それに比べ小型獣人は俊敏さや危険察知などの能力が高いが、個体としては非常に弱く、魔物や大型動物から襲われると戦う術なく殺されてしまう種族であった。獣人の国であるアルバニアでさえめったに姿を見ない希少な種族なのだ。

世界種族保護法の保護対象となっていて、他種族がその姿を見る事はまず無いのである。


そんな小型獣人が1匹どころか10匹以上いるのは異常な光景である。


「小型獣人ですか…それは保護しているという事でしょうか?」

「…いえ、あの畑仕事をしてます」

「は…たけ、ですか」


本来どこの国でも丁重にもてなされる第1級保護対象種族値なのだが…それが畑仕事…。


「…これは保護法にひっかかるんじゃねぇの?」


ザークがメディシアに恐る恐る訪ねる


「……奴隷のように扱われてるならまだしも…彼らにも居住の自由はありますから、共存の場合は特に問題はないかと」

「そうか…よかったぜ」


ただ報告は必要なので、メディシアは今後行わなければならないリストに小型獣人の事を記憶しておく。


「だっ!だっ!だんちょぉぉぉぉぉ!」


予想外のアクシデントが一つ片付いたと思ったら、別のフィース様家を団員が飛び込んでくる


「今度は何だよっ!」

「ふっ複数のまっマンドレイクが!!」

「魔物だとっ!?結界内に侵入したのか!?」


ザークは慌てて側に置いていた剣を持ち、夜営テントを飛び出していこうと立ち上がったが、飛び込んできた団員が再び叫ぶ


「ナナ様と一緒に走り込みをしてるんです!!」

「は?」


走り込みとは…なんだ?


「ナナ様が玄関から現れまして…準備運動をされてる時に畑の隅からマンドレイク達がどんどん現れてきたのです」




どんな悪夢だよ。


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