平和な日常…
グレンドリアからザークが旅立って一週間、その頃ナナは自分の生活リズムを整える事を目標に頑張っていた。
朝は日が昇ったら起床、洗濯魔道機を動かしながら朝食の準備、朝ご飯を食べて片付けたら、洗濯物を庭に干す。
家に書斎っぽい本がたくさんある部屋を見つけたので、お昼までは本を読みながら字の勉強。
お昼前にストックルームにいき、管理精霊スライムと戯れつつ(だいぶ赤い姿に慣れた)食材を貰う
裏の小屋にすむ小型獣人のレン君達は、初め獲物系じゃないと食事出来ないのかと思ったら、全然そんな事なく自分が食べてる物と一緒でよかった
ただ分量的に一日一食で充分らしく、お昼ご飯を多めに作って毎日差し入れするとすごく喜ばれ、代わりに畑の世話をしてくれるようになった。
昼食後は昼寝をとって、起きたらマンドレイクと軽く走り込み…いや最初は普通に家の周りを一人で走ってたら…いつの間にかマンドレイクが一緒に走り出した…
玄関を出たら奴らが待ってる図はなかなかにシュールだけど…3日も走ると仲間意識が芽生えてしまい…もう彼らを収穫する事は自分には出来ない…走り終わると自主的にまた土の中に戻っていく。
走って汗をかいたらお風呂に入って、そのお湯で妹の世話もする。
夕飯がすんだら、家の魔力を補充をしながら魔力調整の練習をして疲れたら寝る。
そんな日常の流れが出来て、たまにチュートリアルクリアのリフィさんの声をスルーする。
何か経験値がすごい事になっていってる予感はするが、スルー…ひたすらスルーだ。
今日もそんな日常が始まると思ったら…
柵の向こうのでっかい恐竜と目があった
前世の図鑑でしか見た事なかったような生物が視界に急に現れて、テンパるというか…現実逃避というか…
でっかいなぁ〜ぐらいしか感想が出てこないんだけど…
ただわかることは…
「あ…これ死んだよね?」




