名付けました
押しかけ女房ならぬ、押しかけ精霊に契約を詐欺られ…扶養相手が増えてしまったが…契約してしまった以上は責任を持って飼っていこうと思う。
『私 欲しい 私だけの物』
な、何かいきなり猟奇的な事言っちゃってるんですけど!?
ーマダ生マレタバカリデ言語能力ガ低イヨウデス。今ノハ名前ガ欲シイト言ッテイマスー
「あぁ…名前…」
びっくりした…身体の一部が抉られるのかと思ったよ…
「名前…」
赤いスライム…精霊…
「赤丸」
うん…プルプル震えて完全に嫌がってる感じだ
よくハムちゃんの名前で家族から絶望的と言われてきた自分にいい名前が思いつく気がしない
「り、リフィさんや…」
ー初契約ノアナタノ精霊第一号デス。期待シテマスー
いや絶対こっちの才能わかって言ってるよね!?
「赤い……朱果。君の名前は朱果だ!」
赤いスライム改め朱果は気に入ったのか契約した時と同じように跳ねている。
…赤くて丸い、安直に赤い果実=朱果だとは絶対に言わない方向で…
ーナナ様、管理精霊『朱果』ヲ登録シマシター
ところで…管理精霊って何なんだ?
ーソウデスネ…例エバ私ガソフトダッタトシタラ、管理精霊ハハードデス。ナナ様ト契約サレタ事ニヨリ管理精霊ハ私ノ指示系統ニ属シ、コノ家ノ備品管理カラ在庫ノ管理マデ実体ガナケレバ行エナイ部分ヲフォローシテクレマスー
なるほど…
ー朱果ハ移動時ニ役立ツ、ボックス的ナスキルモ持ッテイマスー
収納的な物かな?
じゃあ…もし買い出しとかに行けるようになったら購入品の運搬とかの心配をしなくていいんだ
ー肯定。朱果自身モサイズヲ自在ニ変エル事ガデキ、一緒ニ連レ歩ク際ニモ負担ニハナリマセンー
どう考えても自分よりスキル高い気がするんだけど…
もしかして扶養する側じゃなくて…されるがわだったり?




