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スーパーマウス

「んじゃあやるかぁ」という掛け声でネズミ達が器用に倒木に登っていく


「何がはじまるんでしゅかね…」

「解体していくでしゅよ」

「!?」


いつの間に戻ったのか肩にまたレン君がいて、耳もとで教えてくれる

いや…気配なさすぎじゃない?


「多分トウライの木でしゅので、家や柵の補修に使う用の在庫でしゅね」

「え?家のメンテナンスもやってくれてるんでしゅか?」


スーパーマウスすぎないか!?


倒木に登ったネズミ達が掛け声とともに倒木の解体を初めていく…まさかの拳でである


あんなちっちゃな手にどんなパワーが秘められてるのか、ネズミさん達の振り下ろされた拳でメキメキと倒木に亀裂が入っていくのだから驚きだ。

あのちっちゃな手が傷ついてしまいそうで見てるこっちがハラハラするのだが、当人たちは平気な感じで「もういっちょー」と何度も拳を振り下ろしてく。


「えっと…あの…あれ手とか大丈夫でしゅか?」

「大丈夫でしゅよ。振り下ろす腕に身体強化を使ってるので、怪我一つしませんでしゅ」

「ほぉ、身体強化でしゅか」


レン君達は魔法も扱えるスーパーマウスらしい…

優秀な人材すぎる…


「僕たち小型獣人は魔力量が少なくて、一部の身体強化ぐらいしか出来ないんでしゅ…それは自然界では搾取されるしかない弱さでしゅ…逃げて隠れてたくさん犠牲を払って…そんな生活しかなかった僕らにリクト様は安全な居場所と役割を与えてくれたんでしゅ…」


…父さんごめん。ブラックだなんて疑って…

しかしあんなにメキメキ倒木に亀裂入れれる獣人が弱者って…自分が生き残れる自信がまるで無くなるんだが…

この家の柵を跨いだ瞬間にやられちゃう未来しかない…うん、家に居よう!


それにしても、こんなに父を崇拝してそうな感じなのに居なくなりましたとか…言って大丈夫なのだろうか?


「あのぉ、父さんが…ちょっと諸事情で家をしばらく空ける事になりまして…」

「リクト様から危険だからしばらく柵の向こう側に行くなと言われていました…まさか聖獣様がご乱心なさるとは…」


ん?何だか自分よりは状況を把握してるっぽいぞ?

もしかして父と母の現状も具体的に聞けるかもしれない。




ただね…なんか不吉なワードが出てきたんですけど?


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