都会もやしっ子にはハードモードがすぎる(仮)

終了宣言

フェスティバルを宣言したやつってのは…間違いなくこの手の中のマンドレイクでバタバタと暴れてるけど、頭の草を鷲掴み状態なので逃げ出すにはそこをぶっちぎるしかないぞ。

「…え？じゃあもしかして終了宣言って僕がするんでしゅか？」

ー肯定。捕エタ獲物ヲ掲ゲ叫ンデクダサイー

「…さ、叫ぶ？」

ー肯定。少ナクトモマンドレイクノ奇声ヨリハ大キナ声ガ望マシイデスー

えー…けっこうキエーってデカい奇声よ？

…しかも叫ぶだけって単純で1番恥ずかしいやつじゃん。

「これって…放置してたらどうなるんでしゅか？」

ー回答。破壊行動フェーズガ始マリマスー

「とぉったどぉぉぉぉぉぉ！！！！」

いやいや、生まれて1番デカい声出した。

だって破壊フェーズとかさ家壊されたらやばいじゃん…で、考える間も無く獲物を掲げて出てきた言葉が「獲ったどぉ」だったわけで…

今まで奇声をあげてたマンドレイク達がバタバタ倒れ出してピクピクと気絶してる

いや…生態謎すぎるでしょ。

大声で気絶してしまう種族なんてよく今まで生き残ってこれたな…今後の絶滅を心配しちゃうレベルだよ？

「しかし…数が多すぎる」

軽く数えただけで20本以上のマンドレイクが転がってる

「これ全部小屋に持ってくのはちょっと…」

ー必要ナ分以外ハ畑ニ突キ刺セバ元通リデスー

そんな簡単でいいのか！？

さっきレインボーフィッシュの捕獲に作った網袋をもう一度作り腰ベルトに装着、とりあえず気絶したマンドレイクを放り込んでいく。

10本ほど回収したところで、今度は倒れたマンドレイクをそのまま畑に突き刺していく。

突き刺す際に「ぐふぅ」って音が聞こえたりもしたけれど…気にしないでおく