管理魔法のカラーは朱色です
管理属性って…あれ?属性って朱果が生まれた事で出来た属性じゃなかったっけ?
どうしてすでにラナがその属性を司ってるんですかね?
【ラナ様、大きくなったらお母さんをお手伝いしたいって…】
うん、小さい子によくある事だよね?
【フィース様、お城で国を動かしてる】
うん、『今』はね?
【城でお手伝い……管理魔法…便利】
なるほどー…これはどこから訂正を入れればいいのか…というかもうすでに最初の覚醒を管理で終えてしまってるラナには選択の余地は無いのでは?
【ちゃんとラナ様と話し合った!】
え?ラナずっと寝てたんだよね?
【ラナ様の状態管理をしてたから…目覚めてなくても意思疎通出来た。私の魔法がいいって言ってくれた】
うーん。まぁ…別に特殊なだけで……管理魔法は持ってて悪いスキルじゃない。
魔法の内容はちょっとわかってないけども…
ー大丈夫デス。戻ラレタラ管理魔法ノチュートリアルモ組込ンデマスー
リフィさんと朱果の連携が凄すぎやしないかい?
まぁ…僕が覚えればラナに教えてあげれるし…何なら管理精霊(王)の朱果もいるし……
…母の仕事を手伝う云々は置いといてね…便利で安全な魔法な気がするからいっか。
「…ナナ君?」
「あ、メリンダしゃん。ラナは管理属性で覚醒したみたいでしゅ」
「管理属性って………それって朱果ちゃんの?」
「はい、朱果の影響も多少はあったと思いましゅが…きっと本人がそう望んだんでしゅ」
メリンダが「大変だわ…新しく発見された属性……もう発現者が出るなんて…」と小さな声で呟いているが……聞こえないフリをする。
「管理魔法って、色とかってどうなるのかな?」
火や水のように他の属性ほどカラーが想像出来ない。
そんな時朱果が目に入って……朱果の色……朱色……多分これだ
「メリンダしゃん、ラナのドレスは朱色でおねがいしましゅ」
朱果と仲がいいラナだし、朱果とおそろいの色なら喜ぶ事間違いなしだ
「わかったわ、朱果ちゃんの色ね」
立ち直りの早いメリンダがじゃあ準備してくるわねと言って部屋を出ていく。
「朱果、これからもラナの事よろしくね」
【賜りました】
仲のいいコンビだから、朱果の事をラナに譲ってもいいかもしれないなぁなどと考えつつ、ラナの目覚めを待つのだった




