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花火っていつ見ても感動する

いや…僕はまじで異世界を舐めてたね…

ジェットコースターなんかより遥かに怖い映像マシンとか…乗ってないけど説明だけされて箱型のそれの中からかすかに聞こえる絶叫……あれ?完璧な防音設備って言ってなかった?


5歳児は乗れないらしい…乗れても乗らないけどね!


さすがに広すぎるフロアに移動は自動ゴーカートのような乗り物。

フロアを見てまわる時間、見たいおもちゃの設定で自動で動く優れものだ。


ちなみに僕らは30分、女の子が好きなおもちゃという設定で乗っている。


女の子が好きなおもちゃにあの絶叫箱があるとは思えないんだけど…と思ったらメリンダ曰くあれはどのコースでも選択されるイチオシ商品なんだとか……


売れてる事にびっくりだ…貴族達は安全な刺激を求めてるらしい…




…そういえば家で命がけでモンスターと戦ってる自分はもしかしたら怖くないのか?

ううん…想像しただけで吐きそうだから無理だ。


「ラナちゃんぐらいの年齢なら…ぬいぐるみとか…人形とかかしら?」


ぬいぐるみかぁ…そういえば家のラナのベッドにはぬいぐるみがたくさん配置されてる。多分母さん……いや父さんかも?が用意したんだろう。


「ぬいぐるみもいいんでしゅが……」


ラナが持ってないような物がいいなぁ…

その時、ゴーカートがトンネルの中に突入した。


「?!」


暗くなった視界いっぱいにひろがる夜空のような星達。


「ふぁーっ!」


いやこれは興奮する。プラネタリウムなどとは違う…見学しているというよりは体感している。

そんな星の道を走り、感動していたら最後に夜空に打ちあがる大きな花火。


「めちゃくちゃ…感動するでしゅ」

「…このおもちゃ、リクト様が考えられたのよ。この光の花の魔術式も…」


そっか…きっと元の世界の花火を父さんも思ってこれを作ったんだろう……

この光景は……ラナにも見せてあげたいな……


「メリンダしゃん…この装置って買えましゅか?」

「もちろん、トンネル型じゃないけど家庭用にドーム型の物が売ってるわ。ドームサイズも色々あるからあとで見てみましょう」


うん、家に帰ったらリフィの空間管理チュートリアルを受けて、部屋の拡張してこのドームを設置するといいかもしれない。

なんかこの世界に来て初めて娯楽っていう物を楽しんでる気がする。


このワクワクした気持ちはラナにも味わってほしいから……いつかここにラナともう一度来よう。

そう心に誓って……30分のゴーカートの旅を終えたのだった。



…途中からゴーカート3台になって……

後ろの車に山のように荷物が積まれているのは……気のせいだと思いたい。

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