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いくつになっても…

…また神様がやってきた時に聞いてみよう。


さきほどのメリンダの様子では他のお店で買い物をしようとは思えない…

日用品などの必須買いたい物はカレニアが手配してくれたから…異世界の面白い物をゲットしたいと思ってたんだけどなぁ…


「ねぇねぇナナ君、魔導具屋さん行く?」


魔導具屋!!なんて異世界な響き!!


「行きましゅ!!」

「じゃあ、うちの店行きましょ~!」


…そうだった。メリンダの家がここらで一番デカい商会だった。


「あの…自分で買える範囲でしか買わないでしゅよ」

「もぅ!ナナ君ってそんなところも5歳児っぽくないのね。普通の子供は買ってもらえる物は無限に受け取る物よ」


うん、中身がタダ程怖いものは無いって知ってる大人だからね…


「必要な物以外を買っても無駄遣いでしゅ」

「……私よりしっかりしてる5歳児って……やだやだ」


メリンダよ…5歳児並みの金銭感覚の方が問題だと思うぞ。


「本店の取り扱いはおもちゃから本格的な魔導具まであるけど…1日じゃ見きれないかも…」

「え?」


ロックスウェル商店…どんなテーマパークだよ…


しばらく歩いてると………メリンダが言ってる意味が理解出来た。

商業区の一番奥の5階建ての建物。


「え?デカ……」


『ロックスウェル商会』と書かれている立派な門構え。

両サイドに立つ警備員的な人もデカい。

デカい警備員はメリンダを見ると綺麗に敬礼をした。

それに対して軽く手を振るだけのメリンダを見ると、彼女がお嬢様なんだなぁと実感する。

店内はかなりにぎわっていて、1Fはガラスケースの中に取り扱い商品が展示されてる、元の世界のデパートのような造りだ。


「ナナ君、何から見たい?1Fはお手頃な装飾品の魔導具よ」


あまり装飾品には興味ない。


「ラナのお土産におもちゃの魔導具買いたいでしゅ」

「おもちゃね…なら3Fだわ」


3Fへの移動がエレベーターだった…驚きである


「この移動箱って…魔導具なんでしゅか?」

「うちでしか取り扱ってない魔導具なのよ。企業秘密と言いたいところだけど、この開発者がリクト様だからナナ君の家には設計図があるんじゃないかしら?」


父さんの開発なら…まさしくエレベーターじゃないか。

なら上部に何基か滑車があってそこに魔術式が組み込まれて箱と連動してる感じかな?

エレベーター自体の仕組みは簡単なので、家でも簡易エレベーターなら作れそうだ……2F建てのうちにはいらないけど…


「なるほど…」


チンという音と共に扉が開くと、そこにはおもちゃの国がひろがっていた…


35歳の大人ですが………いくつになってもおもちゃにはときめく物です……

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