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報告終了!

譲るといったらそんなに気軽に扱う物じゃないと怒られ…いそいそと魔法陣をまた鞄の中に直す。


「アンデット契約に使わなくてもそれを提示するだけである程度の身分証明にはなるから、持っておいた方がいいわ」


僕がメリンダさんに怒られてちょっとしょぼんとしてるのをフォローするようにカレニアさんが話してくれる。横でピョーがちょっとうらやましそうに見てるのはスルーする。


「…それにしてもジラルド様がこんな辺境の…しかも村にいるなんて…」


そういえば…理由聞いてなかったな。


…まぁ出会ったばかりの5歳児にそんな事を語るわけないか…


「何かの理由がある事は間違いないでしょうが…」


ドルフが考え込んでいる。

間違いなく聖女絡みなんだろうけどな…


「こちらから挨拶に伺わんとな…」


ピョーが空気を読まない発言をする…


「ジラルド様からこちらに連絡が無いという事は村への滞在を知られたくないという事でしょう…」

「だが……」


ピョー対カレニアさんが険悪な雰囲気になるが…あまり周りは気にしてる風でもないので日常風景なのかもしれない。…うん、この二人は合わなさそうだ。


あっ!大事な報告を忘れてた。


「そういえば、アンデット達は聖女の人体実験の被害者だったんでしゅよ!」


あれ?ピョー以上に空気を読めていないのは……もしかしたら自分かもしれない。


「聖女様が……なんですって?」

「ちなみにさっきの爆発物を仕掛けてた集団も聖女崇拝の集団でちた」

「まっ…待って頂戴……」

「首都での粛清の首謀者も聖女でしゅ」


この辺できっちり聖女に悪のレッテルを叩きつけてやろう。


「僕のうちに聖獣をしかけてきたのも聖女、インフェルノドラゴンを操っていたのも聖女でしゅ」


みんな言葉を失ってる。

まぁ…普通聖女っていったらもっと神聖的な民を助ける存在だもんなぁ…


「…何がどうなっているんだ」

「聖女が何をしようとしてるのかはわからないでしゅけど……この国の為じゃないでしゅ」

「フィース様の子供とはいえ……お前の言葉だけでそんな事が信用出来るかっ!!」


ピョー正論だな。


「別に信じてもらうとかどうでもいいでしゅ。実際に爆発物は仕掛けられていたわけでしゅし…」

「ナナ君……」

「僕は一度家に戻って母さんのところにこの件を伝えに行きましゅ。国からのリアクションはそれ以降にあるでしょうから、そこから公式で動いてもらえばいいでしゅ」


みんな各々考え込んでいる。


「あの黒マント集団の目的は森のスタンピードを起こして聖獣をこの地に集める事だったでしゅ。彼らが失敗したからといって諦めるかはわからないでしゅ。少なくとも自分達の町を守るために注意してくだしゃい」

「わかったわ…」


…ただ、森のスタンピードは絶対おこりませんけどね?

なんせ亀達が定期的に間引きを行って、今や強い個体はその地の主的な魔物しか残ってませんからね…

もう亀の森って呼んでもいいんじゃないかっていうぐらい亀に支配された森になりつつある……


池を埋めたら発狂して亀がスタンピードを起こすかもしれない。


……しないよ?


さて、用件はすんだしラナを迎えに行こう!!

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