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報告をはじめよう!

インフェルノドラゴンの件を報告した時には、とりあえずみんな冷静だった…


「つまりは…ドラゴンは卵に戻って…眠りについたという事でいいのか?」

「あい。元の住処の火山に一度戻って、その後は…火の属性値が高いところで保管しましゅ」


聖女に場所がばれてる火山に置いておくわけにはいかないので、他に移動させる旨は伝えておくが…家にもって帰るという事はぼかしておく。


「…そうか。場所は聞かない方がいいな」

「多分世界中のどこよりも安全な場所なので…ご心配なく」


…多分ご神木の結界が存在して、精霊王に匹敵する精霊がいる、亀が山ほどいるうち以外に安全な場所ってどこだよ?っていうかうちってなんだよ?


さて次はアンデットの件だ。


「そのまま帰ってもよかったんでしゅが、ちょっと時間が遅くなったので途中の村に寄って泊まらせてもらおうと思ったんでしゅ」


うん、みんなもうなずいてくれてる。

さぁ…爆弾を落とすよ


「で、その途中の村というのがでしゅね、たまたまこのギルドで貼り紙を見かけたアンデットが住み着いた村だったんです」


みんなの顔色が少し悪くなってる…


「…そういえばそんな案件があったな。実害が出てないから後回しになってた件だったか…」

「まぁ夜中になると歌って踊るアンデットが出るとかいうふざけた案件で、確か依頼詐欺だと調査がされる予定だったか?」

「歌って踊るアンデットは間違って無かったんでしゅが…」

「間違ってなかったのかよ……」


バーグロンゲが顔を引きつらせる


「問題はそのアンデット達には明確な目的があったって事でしゅ」

「アンデットが目的だと?」


おぉう、ピョー久々に口開いたな


「彼らは……セントヴィアージュ教会の紋章を付けた鎧を持ってました」


ですよねぇ~空気凍りますよねぇ~


「実は村に少し前に移住してきた方がいたのでしゅが…アンデット達はその人に最後に会いに来てたんでしゅ」

「…そんな事が」

「安心してくだしゃい。アンデット達はその人に会えてちゃんとみんな浄化されました」


うん、僕の影に潜んでるディレクの事はばれてないし…特に今言う必要はないだろう。


「村に移住してきたのは…セントヴィアージュ教会の関係者ですか?」


今はセントヴィアージュ教会関係者というだけで疑いの対象になるのはしょうがないが、ひげじいさんはどちらかというと問題が起きる前に教会を追い出された感じだったので…悪事に加担してる事は無いと思うけど…


「元セントヴィアージュ教会の人でしゅ」

「…元とは?」

「…追い出されたらしいでしゅ」

「え?それって……」


今まで黙っていたメリンダさんが驚いた顔でこちらを見てくる

ここでひげじいさんの名前を告げれば……


「………」



「………」



「……えぇと」




…しまった。ひげじいさんの名前聞いてない…

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