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かしこみ申したら…

後悔とは自分次第で、引きずろうと思えば永遠に引きずれる。

でも後悔だけでは何も生まれないので、きっちり反省点をあぶりだして次につなげるのが大事なのである。


11体の遺体が保存魔法がかけられていく横で両手を合わせて魂の浄化を祈る。


『御霊道迷う事なかれ、輪廻の輪に導かれ、来世に繋がりたまへ

色がつきし魂を洗い…白き尊き魂へ…

かしこみかしこみ申す』


効果があるかはわからないけど、元の世界での祓詞(はらえことば)を詠みあげる。

罪を犯した魂ではあるけど、来世にしっかり生まれ変われるよう…


詞を唱え終わったと同時に光が11の体から放たれ空へと消えていく。


「ナナ君…神聖魔法も使えるの?」


驚いた顔でメリンダがこちらを見てくる。


…神聖魔法を使った覚えなどない。

ただ、自分で後悔を昇華させる為に亡くなった者達へせめてもの祈りを捧げたのだ。


ーオメデトウゴザイマス。神聖魔法取得デスー


のぉぉぉ!!おめでたくない…こんな時に不謹慎発言ですよリフィさん!!


ー神ト直接語リアエル人間以上二神聖ナ存在ナンテ居マセンヨネー


やめて!!!すげーメンタル攻撃されてる。


「聞いた事がない不思議な呪文だったけど、11体の汚れた魂をこんなに見事に浄化するなんて見事だわ…」

「あはは…」


カレニアがうっとりとした表情で空を見つめてる。


本来ならば彼らはセントヴィアージュ教会の墓地へと埋葬されるのだが、罪を犯した者は受け入れてもらえないらしい。アンデット化の心配もあるのでここで骨も残らないように火葬する予定だったのだが、浄化によってアンデット化する心配も無くなり、埋葬しても大丈夫な状態になったらしく、冒険者達がギルドの埋葬地に運んでいった。



やらかした…が、少なくとも…彼らの魂が迷う事無く神の元へ戻れた事はよかったと思う。




「ちょっとは……お詫びになったかな……」



さぁ!気持ちを切り替えて反省会とこれからの事をみんなで相談しよう!!

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