簀巻き大行列が行く
ひたすら11体に浮遊魔法をかけて、一本で引っ張っていけるように意外と融通が利く触手をそれぞれつなぎ合わせていく。
爆発物はここでは解除出来ないので、結界魔法を施して黒マントのリーダーの上に乗せた。
「よし!じゃあこれをギルドまでつれていきますか…」
いや…これを連れて街中を歩くのは…色々不味い…。
ーコノママ水路ヲ辿ッテギルドマデ行キマショウ。ギルドニハ緊急時ノ為二地下水路ヘノ入口ガアッタハズデスー
「さすがリフィ!じゃあすぐ行こう!」
…スケーターを魔導鞄から取り出して……ほんとはしたくないけど、触手を腰に巻き付ける
ー地下水路ノ地図ヲ表示シテ下サイ。ギルドノ位置ヲマーキングシマスー
「了解!ほんと便利な魔道具だな」
準備が整ったので後はギルドに向かうだけだ。
一応何があるかわからないので、姿は5歳に戻しておく
「よしっ!出発でしゅ!!」
※
スケーターの出力を上げても、11個も荷物を積んだ状態なので浮遊魔法をいくらかけていても、いつものようなスピードは出ない。
時間が限られているからか…半分ぐらい捨ててやろうか。なんて思考が頭をよぎる。
ギルドに着くのに10分はかかる。
そこからマスターに説明して…爆発物を探して処理して……時間ギリギリだな。
そして丁度10分ぐらいでギルドの下についたのだが……見覚えのある黒い箱……
「わぉ…ここも爆発予定だったんでしゅね」
一個探す手間が省けた……という事は町の主要部分に設置してる可能性が高いな。
先ほどと同じように黒い箱に結界魔法をかけて、またリーダーの上に乗せる。
結界を施してるとはいえ、もしも爆発すればリーダーへの衝撃はすさまじいだろう…自業自得である
11体の触手巻きはこのまま水路に置いとくとして…
さて…ギルドへの扉が開かないんですけど…どうしたらいいですかね?




