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色々えぐい……

 想像では地下水路とは洞窟のような感じだと思ってたのだけど、降りてみるとそんな事はなく、きれいにドーム状に固められた天井と壁に2mほどの幅の水路を挟んで側道が設置されており…しかも水路に流れる水が光っている。


「なにこのファンタジーな感じ…想像と違い過ぎるんだけど…何で水光ってんの?」

ー水二棲ム水棲魔物ガ発光シテイマスー

「え?魔物なの」

ー地下水路ノ光源トシテ放タレテイル益虫デスー


水中蛍的な感じか…

興味本位でちょっと水の中を覗いてみたら…




後悔した……芋虫みたいなのが光ってる…



何があってもこの水の中では泳がない。

絶対落ちない……何があっても……


「おっと…それどころじゃない…」


黒マント集団は水路に降りると、今度はまた町の中心部に向かって進んでいった。

今のところ他の黒マントは現れていないし、増援もなさそうだ…

しばらく追跡を続けていたら、黒マント集団が目的地に着いたのか移動をやめた


「リフィ…ここって町のどの辺?」

ー避難所ノ真下デスー


…今町の人間の大多数が集まっている避難所の真下。

どう考えてもここで何か仕掛けるんだろう…


「リフィ…黒マントが何かしたら即抑えたいんだけど…どうすればいい?」

ーマズハ証拠ヲ抑エマショウ。魔導鞄ノ中二映像記憶ノ魔導具ガ入ッテイルハズデスー

「え?そんなの準備の時入れてないけど?」

ーゴ神木シスターズ達ガ色々ト追加シテイマシタ。ソノ中二ナナ様ノ旅行ヲ楽シム映像ヲ納メテホシイト、映像魔導具ガ入レラレテマシター


魔導鞄の中を意識して探ったらすぐあったし……

こわっ!!!シスターズ…熱烈なオタクすぎて怖い!!


魔導鞄の中から出てきたのは水晶玉のような物で、リフィ曰くその魔導具を発動させれば玉を中心に360℃撮影するらしい、付属の筒のような物にはめ込むと撮影方向が特定できる。

認識阻害マントのおかげで声が聞こえる位置まで近づいても相手は気付かない。


ほんとメリンダさんに大感謝だ。


撮影を始めて黒マント達の会話に耳を傾ける


「…の町を破壊出来れば、魔の森の魔物がスタンピードを起こす」


おいおい……思った以上にやばい話してるぞ…

町を破壊だと?


「聖女様が各地の聖獣を誘き出すよう我らに指示された。ここでスタンピードが起これば……各地の聖獣はこの町に駆けつける」


やっぱり…聖女絡みかよ…

聖獣を一箇所に纏めて……エネルギーを奪う気か……


「ここを含めて町の中に7箇所爆破装置を設置した…今から1時間後……すべて爆破する」


主犯格っぽいのが話し、周りがそれに同意する。

どう見ても聖女に傾倒してそうな感じだな…


1時間後か……7箇所全部自分で処理するのは難しそうだ……


ーコノ者達ヲ捕ラエテ爆弾ノ場所ヲ吐カセマスカ?ー


いやぁ…こいつらは無理だろ?

頭のおかしい聖女に傾倒してるやつらだ…頭がおかしいに決まってる。


とにかくここを含めて爆弾が7箇所設置されてる事がわかったし…犯罪の自供証拠も手に入れた

もうこいつらを捕まえても問題ないだろう。


魔導鞄からご神木達に持たされた札の一枚を取り出す。

誰かに襲われた時にはこれを使えとご神木達がこぞって自身の木の皮を剥いで作った札達…

効果が恐ろしそうで…今も使うのに躊躇うが……今使わないでいつ使うんだ?とも思うので……


「……地獄を味わわせたらすみません!!」


と言いながら札を黒マント集団の真ん中に投げ込む……



そこからは……黒マント達の阿鼻叫喚の光景だった

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