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神様のおみやげ

『あの…申し訳ありません…秘密を覗くつもりはなかったのですが…』


頭に響く見知らぬ声…


「ん?何?」

『主の秘密を外部に漏らすような事は決してありませんので』

「…誰?」

『ディレクです』

「おん?」


なんでディレクが話してる声が聞こえるんだ?

カタカタという音も同時に聞こえてくるから、実際に喋ってるわけじゃなくて…意識の相互というか…

マーチンJrと会話してる感じに近い


「…何で?」

『そういえば目覚める前に…神託を受けたような気がします』

「神託?」

『私との契約はすでに済ませたと…時間が限られているので、短縮できるところは手伝ってやるわいと…』

「…神様?」

『今までの神託のお声とは違っておりましたので…ドゥルガスト神かと…』


そうか…ディレクはセントヴィアージュ教会の聖騎士だったから神託もヴィア女神からで、じいさん神様の声を知らなくて当然だ。


「ディレクは…こんな子供と契約しゅるの…ほんとに良かったんでしゅか?」

『…このような姿になった私達に声をかけてくださったのは貴方だけでした。その時から私は貴方にお仕えすると決めたんです。聖女の行く末はもちろん気になりますが、それ以上に貴方の力になりたい……そう思いました』


……ディレクはすごくまともな大人だ……アンデットだけど


『お父様が冒険者であれば、危険も多いでしょう…どうぞ私の力をお使い下さい』

「あぁ…そういえばそんな事言いました…」


ひげじいさんに話した内容がいつの間にかディレクに共有されて…どんどん嘘が広がっていく

なんとしても…ここで食い止めなくては……


「あのでしゅね……」


もう契約しちゃったアンデットなんで、僕の事情は知っておいてもらった方がいい。

…前世云々の事は別に必要ないので、それ以外を包み隠さず話していく。


アンデットの顎が外れる姿というのは……リアルに顎が外れてる


『……つまり貴方、ナナ様はフィース様とリクト様のお子様で……あの魔物の巣窟の森に住んでいると……』

「まぁ…そんな感じでしゅ」


家の事については…グラートニアタートルとかマンドラゴラとか……亀を飼う普通の家だと説明したが、こんな事を5歳児から聞いてもとても信じられないので、まぁ…直接みて感じてもらおう。


「父さんの仕事の都合で、色々とお手伝いしなくちゃいけない事は多いんでしゅが…」


聖女の件も父さんの仕事という事にしておこう。


『さすがリクト様とフィース様のお子様ですね、5歳にしてすでにそのような理解があるとは…少しでも貴方の力になれるよう…精進します』

「あはは…」

『では、必要がある時にお呼びください』

「?」

『アンデットは影に潜む事ができます。暫くは主の影に潜み、主の魔力と私の神聖力を融和させ取り込む作業を行います。それが完了すれば影を通じて私はいつでも主の側に参上出来ますので…』


転送的な魔法?


ー魔法トイウヨリハ、アンデット特有ノスキルデスネー


『?!…この声はどこから…』


あ!




……リフィの説明忘れてた。

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