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新しい魔導具はワクワクするね

寝た気がしない……

夢の内容が濃すぎて…というか神様との話し合いを夢と位置付けていいものか…


自分の勝手な夢じゃないという証が寝る時にはなかった腕時計。…夢では35歳の自分がつけていたのでサイズデカいのかと思いきや、ちゃんとサイズ調整の魔法も込められてるようでジャストサイズ。


散々夢の中で腕時計を使って変身したのだけれど…やっぱりこの姿でもやってみたい…

まだ時間は早そうだし、ひげじいさんが部屋に乱入してくることもないだろう…

最悪ベッドの上にいるので、見られそうになったら布団の中に隠れてしまえばいいだろう


「じゃあ…ちょっとやってみるでしゅ」


左腕につけられた腕時計のガラスを開く。

そして1本しかない秒針は0から10の文字盤を指し示すようになっており、試しに10に針を合わせ中心部分に触れた。



時計から煙が噴き出し、体を包み込む。



そしてその煙が消えた後残った自分の姿は……見る事が出来ない



「…あ、この部屋鏡ないし」


ーサスガ神ノ仕事デスネー

「?僕ちゃんと15歳の姿になってる?」


おぉ!感動!!

口がきちんと動くから下っ足らずな口調にならない

唯一確認出来る手も大きくなってる、握ってみても違和感はない。


「へぇ…これならやれる事増えそうだ」

ーチュートリアルモ沢山出来ソウデスー

「ん?」


なんだかさらっと不吉な未来を言われた気がする。


「まぁ……まぁまぁ………こっから戻れるかが肝心だよね?」


戻れなかったら洒落にならない。


今度は秒針を0の位置に戻し真ん中に触れた。

先ほどと同じように煙に包まれ、それが消えるとそこには元の自分に戻っていた。


「…変身もスムーズで、特に副作用的な物もすぐは無い」


さすが神様の仕事だけあって、完璧に仕上がった魔導具だ。


「リフィ、この世界にこんな魔導具存在する?」

ーアリマセン。コノ魔導具ハ神ノ力アッテノ物デスー


確かにこんな魔導具が世の中に出回ってたら色々問題だ


「…あはは、ちゃんと所持登録も僕でされてる」


神様はちゃんと学んでるようだ。


「使いどころさえ間違えなければ、すごく便利だよね」

ーソウデスネ。ヤハリ5歳児デハ活動ニ限界ガアリマスカラー

「うんうん。こんなクオリティが高い魔導具を作れるのってやっぱ神様だよなぁ」


とにかくべた褒めしておいたので、今頃住処でくしゃみでもしているかもしれない


カタタと…聞きなじんだ音が聞こえた。


「誰だ!?」


自分のベッドから音がしたカウチベッドは死角になっていて、そこに他の人がいるとは思いもしなかった。カウチベッドからひょっこり顔を出した頭蓋骨


「っっっ?!」


声にならない叫びをあげると、頭蓋骨が慌てだす。



カタカタと顎を鳴らすアンデットもといディレク。何も見てませんというように頭蓋骨の前面を手で覆った。



あーそういえばすっかり忘れてたけど

騎士とはいつでも主を守るものだって言って…同じ部屋で寝たんだった。

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