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聖女の力

「…まじで聖女って何者?」


女神を傷つけられるってラスボスか主人公かどっちかだろうよ



…間違いなくラスボスだな


【ただの娘……普通であれば娘に女神が傷つけられる事など絶対に無い。だが、娘がこの世界に渡ってきた際に所持していた物がまずかった……この世界の門番であった女神は娘の悪しき魂に怯え、悪しき魂はその隙を見逃さず女神をその武器で攻撃した。女神は傷から悪しき魂に汚染され、眠りについて未だ目覚めない】

「…何その呪われた武器」


女神を傷つけて、しかも呪いのように目覚めさせないとか……聖女の悪しき魂って……もう存在が悪じゃん。


【娘が綺麗だと奪った女神の指輪が地上に降りた際に『聖女』と周りに勘違いさせた原因じゃ。最初は単なる飾りとしていた指輪の有効性…世界の門番をしていた女神の力に気づいた聖女は徐々に教会を支配し、今や指輪の力でこの世界の理すらも変えようとしている…】

「いやいや…じいさん、もっと早く対処しろよ」

【…対処出来るならしとるわ。指輪はわしの神聖力の結晶だといったじゃろうが…わしの力は指輪に吸収されてしまうんじゃ…指輪を持つ限りわしはあの娘に手出しが出来ん】


…あ、これはまずい展開だ

俺の頭が警報をかき鳴らしている


【話が早くて助かるわい】

「まだ聞いてませんけど?!」

【女神の指輪を取り戻してくれ】

「あーあーあー!!!」


嫌だぁ!!そんな主人公ポジにはまりたくないぃぃぃぃ


【出来る限りの助力は約束する】

「でも対面するのは俺でしょう?35歳のこの体ならまだしも…5歳の体でどうしろと?」


35歳の体も寝不足、栄養不足で不健康すぎて無理だけどね!


【そうじゃな…5歳児にはちと酷か……】


おぉ理解力があって助かる!

そうでしょ?5歳に魔王を倒せとかどんな無理ゲーだよ!


【ならば35歳は無理だが、わしの力で10年ほど体を成長させよう】

「ほんとにやめてください」


それでなくても色々な場所で5歳児疑惑がもたれてるのに、体までドーピングで成長とか人間辞めましたって言ってるも同然じゃん!


【大丈夫じゃ、信託で受け入れるようにするわい】

「おーい!人間辞めた事を受け入れてほしいっていってるわけじゃない」

【…じゃあどうするんじゃ?】

「………」


……いや神様が考えろよ!!


【わしはお前を成長させるという提案をした、でそれを却下したのじゃから…代案を出すのはお前じゃろうが…】


暴論すぎんか?!

え?神様ってこんな自己中でいいの?


【神なんてみんな自己中じゃ】


うわ…神様開き直った。


【ほれほれ、代案を出さねば目覚めたら15歳じゃぞ?】


最悪だ…この神様最悪だ…


「異世界人ポジだったら…父さんにやらせればいいんじゃないの?」


ごめん父さん……神に父を売り飛ばす息子をお許しください


【リクトは手一杯じゃ……世界の門番を女神の代わりに務めて、聖女がこじあけようとしている次元の扉の対応に追われておる】


おん?父さんって聖獣の回復を手伝ってたんじゃないの?


【聖獣はインフェルノドラゴンと違って完全に聖女の力にのまれてしまっておったからな……魂を浄化して輪廻の輪に戻すのが精いっぱいじゃったわ…】

「……死んじゃったのか?」

【かなり魂も傷つけられておる状態じゃ…輪廻から転生するのも時間がかかるじゃろう…】


聖女ゆるすまじ……

どんな理由でもモフモフを殺すなんて……


「万死に値する………」


自分の中でパンと何かが弾ける音が聞こえたような気がした……




モフモフ愛好会、会員ナンバー1452……

聖女への復讐…もとい、教育的指導を発動します!!!

ここ数日、PVが伸びて驚いてます。

ブクマしてくださる方がいてくださったり、評価をくださったり、

エタりかけた作家ながら…ほんとに心から感謝です。


皆様のお気持ちが私の執筆活動の原動力です!ありがとうございます!!

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