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結界を解除せよ!!

「レン君!!!!」


慌ててレン君の側に駆け寄るも、光の壁に阻まれる


『主よ・・・レンはこの卵を見つけ、危険な物だと・・・すぐさま結界の杖で自分ごと卵を覆ってしまった』

「・・・」


ー賢明ナ判断デスネ。ナナ様ノ目覚メガ遅レレバコノ付近一帯ガ汚染サレテイタハズデスカラー


「じゃあ早くっ!!!これを解除するでしゅよっ!!!」


レン君が倒れていると言葉で聞くのと目の前で姿を見てしまうのでは、現実感が全然違い冷静を保つ事が難しい。


ーコレハ家ノゴ神木デ作ラレタ結界デス。外部カラノ解除ハカナリ難シイデスガ・・・ナナ様ナラバ解除デキルハズデスー

「・・・僕が?」


結界の解除などした事ない・・・けどやるしかない。


ー目を閉じ意識ヲ集中シテ・・・結界ニ触レテ下サイ・・・ー


リフィに言われた通り意識を集中する為目を瞑り、結界に手を当てる


ー何カ感ジマスカ?ー

「・・・パズル」

ーパズル?ー


そう結界に触れた途端某落ちゲーのように色々な形のブロックが積まれている姿が頭に浮かんだのだ。


ーソノ[パズル]ノ中ニキートナル部分ガアリマスー

「・・・うん」


いや・・・明らか一つ異色な輝きを放つブロックがある


ーデハソノブロックヲマズ取リ外シテミマショウー


・・・ん?いや、何か最高難易度的な結界じゃなかったっけ?これでいけるの??


だけどこんな時に冗談を言うようなAIでは無いので言われた通りのブロックを外してみる


すると取り外した部分に上からブロックがどんどんはまっていき・・・何か法則性があるのか綺麗に横一列が埋まると結界が消滅していく。いや・・・テト○ス…


「・・・何か・・・何か・・・」


非常に微妙な気持ちになってしまったが・・・これでレン君を助けられるなら今は突っ込むまい・・・


ー1層ヲ解除出来マシタ。デハ次ノ層ヲ解除シマスー

「・・・え?」


終わりじゃないの??

・・・まさか複数面存在するとは・・・


ーデハ次ハ手ニ持ツキーノパーツヲ使ッテ、1層ト同ジヨウニ結界ヲ解除シテクダサイー


ちゃんと難易度が上がってるのがむかつく・・・


「ん?・・・待つでしゅ・・・この感じ・・・」


ーササ、ナナ様早クー


「リフィ・・・これ何番でしゅか?」


ーチュートリアルNO420トナリマスー


やっぱりぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!


「こんな時にチュートリアルなんてやってる場合でしゅか!?」

ーチュートリアルヲコナサナクテハ、ナナ様ガ解除出来ナイジャナイデスカ!!!ー


リフィも焦っているのか・・・逆ギレ・・・AIの逆ギレ・・・つまりそれだけ切羽詰まった状況なんだ・・・


「・・・ごめんなしゃい。やるでしゅ・・・」


・・・僕がレン君を巻き込んでしまったのだがら・・・ちゃんと無事に家に帰さないとダメだ


パンッ!!!


僕は両手で一度思い切り頬を叩いた。


「よしっ!!!やるぞ!!!」


ー・・・・チュートリアルヲ初メカラヤリ直シマスー


「えぇ!?」


ど、どうして??

特に何の作業もしてないけど・・・


ーモウ一度・・・手ノ中ニキーパーツヲ入手シテクダサイー

「あ・・・」


手を広げてみると・・・手の中に消えかかった砕けたキーパーツ・・・

頬を叩いた衝撃で壊れたらしい・・・


「あはは・・・」


いつもより多めなやっちまった感が体を駆け抜けていくのは・・・リフィの思いが乗っかってるからかもしれない・・・

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