巡り巡って
いや・・・扶養家族がこれ以上増えるとかまじで勘弁してほしい・・・が!!神からの依頼を断るなんて度胸持ち合わせていない・・・
【〜♪】
絶対心の声が聞こえてるのに誤魔化してやがる・・・さっきまでの粛粛とした態度は何だったんだ!?
「5歳児にドラゴンの子育てとか・・・無理でしょう」
【いやお前さん上手にワイバーンの卵育てておったじゃないか!】
いや・・・あれはほぼ朱果がやってくれた事で・・・今朱果にはラナを預けてるし・・・
【任せておけ!お前の管理精霊をグレードアップさせておくぞ!】
ちっがーう!!そこで頑張ってほしいんじゃない・・・
【妹子は両親が戻れば管理精霊の手から離れるじゃろ?ああいう母性に溢れた生命体はきっと寂しがるぞぉー・・・】
・・・確かにワイバーンの卵が無くなった時、元気無かったような気もする・・・
あれ?なんか良いように動かされてないか?
【しばらくの間は卵じゃて・・・そんな迷惑はかけんよ】
いや・・・生まれた後とかどうすんのさ?
古龍の生態系とか全然知らないけど??ってか知ってる人もいないよね??
【大丈夫じゃ、リフィのデータの制限を解除しとくわい】
いやリフィやっぱすげーな・・・じゃなーーーーい!!!
っていうか根本的に何で今襲いかかってくるって危機のやつが卵になってんだよっ!!
【いやぁ・・・それは亀じゃな】
「か・・・亀?」
【そうじゃ・・・亀複数のビーム砲がこう纏めてドラゴンにぶち当たってじゃな・・・わしも致し方なく卵に戻すしか無かったんじゃ・・・】
「かめ?…ってまさかグラートニアタートル・・・」
【そう!!そやつらじゃ!!】
やっぱり過剰戦力すぎたんじゃねーかぁ!!
・・・どうするよ、まわり回って俺のせいじゃねぇか
【あれさえなければなーあの白ネズミ君の作戦がいい感じじゃったんじゃがな〜】
「!?レン君が巻き込まれたのか!?」
【ビームのショックで気を失ったぐらいで・・・今は血眼になって消滅したインフェルノドラゴンを亀と探しておるよ・・・まさか卵になってるとは思わんで・・・いくら探しても見つからんじゃろうなぁ】
あぁ・・・
これは・・・
断れない案件だ




