どんどん家のランクがあがっています
とにかく水瓶がいっぱいになって、水を確保出来たことを今は喜ぼう!
そういえば溺れかけて大分水飲んじゃったけど…生存確率あがったりしてんのかな?
ー肯定。回復薬ノ摂取ニヨリ、生存確率ハ60%マデ回復シテイマスー
んん?
また何か聞き慣れない言葉が出てきたぞ?
「…回復薬って何でしゅか?」
ー精霊ト対面サレタ際ニ、ナナ様ガ死ニソウニ見エタノカ、地下水ヲ全テ回復薬ヘト変エタヨウデスー
…はい?
「…つまり、あの水瓶の中の水は回復薬にグレードアップしてるっって事でしゅか?」
え?精霊ってそんな事出来んの?
ー肯定。ハッキリトハ分カリマセンガ、アノ横揺レノ際ニ辺リノ魔力モ揺レテイタノデ…ソレカトー
精霊すげー!
…ん?待てよ?
そういえば視界の端にあの精霊っぽいものが居たような…
槽の隅を見ると色が土気色のスライムがぷぎぷぎ生息している
「え?もしかしてこれも精霊でしゅか?」
ー否定。それはスライムですー
「……」
…スライムと精霊の区別難しすぎん?
ーアノ水精霊ノ擬態姿ガスライムナダケデ、本来精霊トハソレゾレ好ミノ格好ヲシテイマスー
あれがスライムになりたかっただけなのか…
じゃあこの槽にいるのはスライムで…襲われたり…
ー通常ハ廃棄物ヲ食ベテイルノデ人ヲ襲ウ事ハアリマセンガ、ココ最近廃棄物ノ供給ガ無カッタノデ少シ弱体化シテイマスー
あーぷぎぷぎ言ってるもんね…
え?もしかして見境無く襲われる?
ー可能性ハアリマスー
槽の高さは水瓶ほどじゃなく僕の身長の半分ぐらいだったので慌てて飛び出したのは言うまでもない




