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準備を始めよう

帽子から出てきた朱果もベッドを気に入ったようで、早くラナをおろせと催促している。

そして背中からラナをおろし朱果に預けると広げたボディにラナを受取り、そのままベッドの快適な位置を探し出す・・・僕も寝るからね?空けといてね?


「不思議ね・・・見た目はまんまスライムなのに精霊だなんて・・・」

「そうでしゅね・・・あまり精霊には詳しくないので本来の精霊がどんな姿かわかりましぇんが・・・」


うちにいる精霊達は普通の人型とスライムしかいない。きっとこれが標準ではないって事は今までの経験上わかってる。


「私も数回しか会った事はないけど・・・すごく神々しくて・・・上手く説明出来ないわね。ただ明らかに人とは違う生き物だったわ・・・」


・・・うちの朝食に群がる人型・・・精霊王候補。

きっと精霊王っていうのは何かの間違いだな


「四大精霊じゃないでしゅし、そんなもんなんじゃないでしゅか?」

「管理精霊・・・だったっけ?」

「でしゅ」

「・・・それも初聞きだもの。うちに居てくれたらすごく便利・・・コホンッありがたい存在だわ」


今便利って言ったな?本心ダダ漏れだぞ・・・

まぁでもこれだけ大きな店構えだったら管理精霊が居てくれたら色々助かるだろうなぁ


『ナナ様・・・ここに管理精霊派遣する?』


朱果から従魔通信で話しかけられた。

「もう少し様子を見てから考えるよ」と返事しておく。ロックスウェル家の人達は信頼できる人達だとは思うけど、まだ完璧に信頼してるかって言われると僕の中の35歳がどうしても人を疑ってしまうんだよね。過去に何があったんだよ?って自分に聞きたくなる


「じゃあ、ナナ君もラナちゃんも今から覚醒睡眠になるのね」

「・・・覚醒睡眠?」


なんじゃそりゃ?


「後天的にスキルが発動する人は長さの違いがあるけど必ずと言っていいほど深い眠り・・・昏睡状態に陥るのよ・・・それを私達は覚醒睡眠って呼んでるわ」


なるほど・・・それなら確かに今回の眠りに該当する名前かもしれない


「ほとんどの場合は突然起こるから準備なんか出来ないんだけど、ナナ君の場合はしっかり準備が出来そうだから・・・今食事を用意してるわ」


しょ、食事!?

確かに家で朝食を食べて以来何も口にしてない・・・あぁ、途端に空腹を意識してしまった


【ぐぅぅぅぅぅぅるるっるるぅぅぅぅ】


独特すぎる腹音に顔が真っ赤になる。


「う、うん。用意しておいて良かったわ、すぐ持ってくるわね」


そういってメリンダさんが出ていく・・・恥ずかしすぎて今すぐベッドに潜りこみたい5歳児なのであった。

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