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ネズミ司令官!

上空をすごいスピードで飛んでいくナナ様を見送り、僕は改めてマーチンjrを含む亀達を見回す・・・いやいや森に隠れてた奴らもいつの間にか出てきちゃってんじゃん・・・


『マーチンjr・・・』

『これだけいれば古龍相手とはいえ何とかなる』


絶対殺しちゃう戦力じゃないか・・・


『・・・僕は他の亀達とは意思疎通出来ないのでその辺はマーチンjrお願いしゅるでしゅ』

『まかせておけ』


一抹の不安を抱えながらもとりあえず今回の作戦を説明していく


『というわけで、この湖上空に戦闘域を作り出して対応するでしゅ』

『なるほどな、でその結界とやらは我らの戦闘に耐えられる物なのか?』


ふふふ・・・マーチンjr、よくぞ聞いてくれました


僕は自分のマジック鞄から一本の杖を取り出した。


『?』

『これがあれば神の攻撃も防げるでしゅ』

『なんとっ!?』


そう!僕の手にあるのは先日ナナ様からもらったマンドレイク神木の枝である。

実はこのトンデモな力を秘めたこの枝を僕は結界杖の魔道具にしたのだ。今回のような事が起こるとは思ってなかったけれど、ナナ様はあのご年齢であの頭脳である・・・絶対良いものも悪いものも呼び込んでしまうのはわかっていたので、ナナ様の守りを鉄壁にする為に持ち歩くようにしたのだ・・・ちなみに枝が結構太かったのでこれが3本ある。


『インフェルノドラゴンの攻撃なんぞチョロいでしゅよ』

『え?じゃあそれで閉じ込めれば戦う必要ないんじゃないのか?』


至極最もな事をマーチンjrが突っ込んでくる


『ちっちっちっ!ナナ様がインフェルノドラゴンは今呪われていて、それの解呪が必要だと・・・ナナ様がその解呪魔法を習得する為に今から眠りにつかれましゅ・・・僕らの仕事はナナ様が合流した時に速やかにインフェルノドラゴンに近づけるよう古龍を弱体化させる事が目的でしゅ』


ナナ様ならドラゴンの攻撃ぐらい平気なんじゃない?と頭の片隅で呟く声があるが・・・ひとまずそれは置いといて・・・ナナ様からの指令を遂行するのみである


『・・・うむ。ならば殺生は厳禁だな』

『でしゅ。徹底してくだしゃい』


マーチンjrがそれを亀達に伝えたところ『っつうか古龍っていけすかねぇからボコボコにしてやんよっ!』とか『あいつらちょーし乗っててマジ一回シメル』とか・・・僕に聞こえるはずのない声が数多聞こえてきがしたけれど・・・・全力で聞かなかった事にする。

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