迎撃準備...
説明しろと言われても・・・何から言えばいいのか・・・
『ナナ様、リフィが何て言ってたんでしゅか?』
「あのぉ、jrを出しゅとか…」
自分の回復魔法云々を話さないのは決して逃げではない・・・はず
『なるほど・・・インフェルノドラゴンが火属性なので、水属性のグラートニアタートルなら属性的には戦えますね』
「・・・jrだけじゃなくて」
『・・・?』
「なんか・・・ほら、うちの家亀いっぱいいるじゃん?その亀達の中でも強者が出てくる感じ・・・らしいよ?」
『インフェルノドラゴン死んじゃいましゅよ・・・』
だよね・・・そうなるよね?
「おぃおぃ・・・物騒なワードしか聞こえてこないんだが・・・」
『ドルフにはカレニアが来た時にまとめて話しゅんで・・・ちょっと黙っててくだしゃい』
「・・・」
いや・・・相手ギルドマスターよ?しかもけっこうイカついおじさまなんだけど??大丈夫なの?
「とりあえず捕縛な方向で・・・インフェルノドラゴンが魔法で操られてるっぽいから解呪するって感じでしゅ」
『・・・インフェルノドラゴンを洗脳しゅるって・・・』
・・・レン君、頼む!名前を口にする前に悟ってくれ!!!
『・・・そういう事でしゅか。なら家にいる3バカ・・・じゃなかった、竜騎士トリオにもどうにかこの件を伝えられないでしゅかね』
「・・・?」
『多分首都でも何か起こってるはずでしゅ・・・』
あぁ・・・聖女がやらかすってそういう事なのか・・・
リフィ何とかならない?
ーソウデスネ。デシタラ朱果ニ伝言ヲ頼ミマショウカー
え?朱果ってしゃべれんの?
ー喋レナクテモ、伝言スル方法ハアリマスヨ。アア見エテ在庫管理ノ書類ナド綺麗ニ記載シテ保管シテルンデスヨー
事務員なスライム・・・しかも達筆って・・・
ー今マデハスライムノ言語シカ扱エナカッタンデスガ、ナナ様ノ従魔ニナル事デ進化シ、私カラコノ国ノ言語モ習イマスターシタトコロデスー
めちゃ優秀じゃん・・・
ーチナミニナナ様ハ最近筆記ヲサボラレテイルノデ、朱果ニ筆記速度ハ負ケテマスヨー
ぐはっ・・・か、帰ったらやります。
ー言質頂キマシター
うぅ・・・中身35歳でも・・・外見は5歳だからこれから勉強地獄が待っている。
ー朱果トツナガリマシタ。「了解」ダソウデス。アト、タートルト共ニソチラニ向カウト・・・ー
え?朱果来てくれるの?
さすがにドラゴンとの戦いにラナを連れては行けないので、ロックスウェル家にお世話をお願いしなくては・・・と思ってたんだけど、やっぱ父さんと旧知の仲とはいえ自分的には知り合ったばかりの人に家族を任せるのはそれなりに不安もあったので・・・朱果が居てくれるとラナの守りが鉄壁になるからありがたい。
あとは・・・僕の回復魔法か・・・
「・・・多分レン君の予想通りなので、ドラゴンの解呪出来る人が限られるんでしゅよ」
『というか・・・いるんでしゅか?そんな人』
「リフィから支援されて・・・僕がやりましゅ」
『・・・回復魔法使えるでしゅ?』
「・・・今から突貫で・・・なのでちょっとの間、僕動けなくなるんでしゅよ」
昏睡とか言ったら心配するので、言葉は濁しておく。
『・・・だ、大丈夫なんでしゅか?』
「多分?」
ハハハと笑いながら返事した・・・笑わないとやってられない。
「ドラゴンがここに到着するまでに、うちの亀部隊がやってくるでしゅ。でも僕はすぐにでも回復魔法の取得に入りたいので、その後の亀の指揮をレン君にお願いしたいでしゅ。僕が目覚めるまでドラゴンを殺さないように抑えてくだしゃい」
『責任重大でしゅね・・・』
「jrと意思疎通出来るのレン君しかいないんでしゅ。お願いしましゅ」
『わかったでしゅ。やるでしゅよ・・・』
よし、これで迎撃体制は整った。
後はカレニアさんとドルフさんに説明して・・・街の方の体制も整えてもらわないとね
ついったーやってます
@poko_taneda




