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魔法陣に残るモノ

よーし、魔力を動かすのに慣れてきたぞ

この調子でやればいけそうな気がする


「ふぅ…」


一呼吸置いて、そっと魔法陣の端にもう一度手を乗せた

一瞬、さっきの痛みが頭をよぎって手を引きそうになったけど、それよりも先に陣に触れた瞬間さっきとは違う回路が繋がるような感覚があった


…これが陣?


ーソウデス。今ナナ様ト魔法陣ノ魔力ガ接続サレマシタ。魔力ヲ体内ニ巡ラセタヨウニ陣ニ魔力ヲ行キ渡ラセテクダサイー


リフィに言われるままにリズムよく魔力を陣へ流し込んでいく。

陣にはさっき自分の魔力の増幅剤になってくれた魔力が目印のように回路の途中に設置してあり魔力の進む方向も間違える事なくすべて行き渡らせる事が出来た

まるで師のように誘導してくれる魔力にふと父さんの面影が見えた。


「父さん…」


ー離シテモ大丈夫デス、上手ク出来マシタ。陣ガ起動シマスー


…ん?

陣が起動する?


父親の感傷に浸る間も無く、リフィの言葉が飛び込んできたわけで…


この陣って確か……地下水の出口


「えっと…水ってどうやってで…」


最後の言葉を言い終わる前にすごい勢いで魔法陣から水が溢れ出してきた


「え?ちょっ!待ってっ」


慌てて水瓶の淵を見てみるもどう考えても自分がすっぽり収まるサイズなので、自力で登る事は不可能である


あわわしてる間に腰ぐらいまで水が貯まってしまう


「おっ泳げないんですけど!?」


自分の家の水瓶で溺死とか洒落になんないんだけど!?

やばい…もう胸まで水が…



必死に35歳の記憶で泳ぎ方を思い出してみる




…あ、カナヅチだったわ

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