厳戒体制が上昇を続けています
な・・・なんとか今日に間に合った(バタン
何これ信じられない…という声をバックミュージックに家から出た後僕らは冒険者ギルドを目指して浮遊ロッドスケーター・・・長いので今後はスケーターって言うに乗って大通りを走っていた。
「このマントすごいでしゅね・・・僕への視線がほぼないでしゅ」
「・・・その代わり私への注目がヤバいレベルだけどね」
うん、お姉さんはマント着てないからね。
多分スケーターの運転をメリンダがしてるように見えてるのかもしれない。
・・・ただ厳戒警告の音が鳴った割には比較的まだみんな落ち着いているような気がする
「なんかさっきの警告音が嘘のようでしゅ」
「警告サイレンにもレベルがあるの・・さっき響いた低い音のサイレンは警戒音の中でもまだレベルは低い。最大レベルの警告は高い音がずっと響き渡る音なのよ」
「・・・じゃあ起こってる事もそんなに非常事態じゃない?」
「いいえ・・・まだ詳細がわからない・・・というのが実際ね。だからみんな次のサイレンを待っている」
待っているというメリンダの言葉と共に今度はさっきと違い甲高いサイレンが街中に響き渡った。
「・・・これでしゅか?」
「えぇ・・・事態は深刻みたいだわ」
うえぇー何でもない事を一瞬でも期待した僕が馬鹿だった。
そのサイレンをキッカケにこちらに意識を向けていた街の住人達が一斉に動く。店はどんどん閉店され、窓には雨戸みたいな板が取り付けられていく。
「もっと平和な時に街歩きしたかったでしゅ」
「大丈夫よ。街は今から警戒体制に突入するわ。ドラゴンが襲ってきたってびくともしないんだから」
あーなんか盛大にメリンダがフラグを設置した気がする
・・・気がするだけで終わってほしいと心から願うのだった。




